煩悩と惰性。

適当に日々思ったこと綴るところです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | ∧top | under∨

2013年末。

スマートフォンの充電という役割しか果たしていなかったノートパソコンを起動しております。複数画面に慣れてしまった身としては、FHDのディスプレイ一枚というのは心もとないですが、出先で扱うには十分ですね。2年前にはディスプレイ一枚環境だったのが自分のことながら信じられないです。

さて、今年を振り返りたいところですが、色々と準備できていないのでエロゲ関連のまとめは新年になりそうです。というわけでアニメだけを簡単に。下記のものは完走したもののみです。


・冬アニメ

・まおゆう魔王勇者
・僕は友達が少ないNEXT
・問題児たちが異世界から来るそうですよ?
・たまこまーけっと
・ビビッドレッド・オペレーション
・ラブライブ! School idol project
・ささみさん@がんばらない


ささみさん、ラブライブ、はがないの三作が支えてくれたクールでした。個人的にはささみさんの雰囲気が大好きでこれだけで満足できました。ささみさん可愛い。邪神3人も可愛い。加えて序盤は華やかで楽しかったものの終盤がやや迷走したラブライブ、最後に作品の本筋に触れて面白くなったはがないが補完してくれた良いクールでした。ラブライブは1話で穂乃果が「廃校を避けるためにアイドルになろう!」と言い出したところでアホなのかこの子と思ったのがいまや懐かしい。ことりちゃん可愛い。

反面、詰め込みまくりで年表を読まされているようになってしまったまおゆう、何が言いたいのかまるで判らないビビオペなど、脚本が死んでる作品もちらほらとありました。まあ、そのあたりは後述する世界を暴く作品が総てを吹きとばしてくれたんですけどね。作画に関しては品質がかなり安定してきたということもあり、脚本で崩れる作品が多かったなぁという印象です。

たまこと問題児はそれぞれ日常と厨二という役割をまっとうしました。今思い返せば、本当に日常要素以外が皆無だったたまこはよくもまあ完走できたものだと思います。きんモザとかにゃんぱすーは1話で切ってしまったというのに・・・。そういや、たまこは劇場版が作られるそうで。元取れるんだろうか、それ。


・春アニメ

・革命機ヴァルヴレイヴ
・はたらく魔王さま!
・波打際のむろみさん
・翠星のガルガンティア
・変態王子と笑わない猫


この時期は、はたらく魔王さま!一強でした。序盤のつかみは万全、終盤まで勢いを失うことなく走りきったのは見事というほか無いです。今年最高の作品はこれですかね。随一の顔芸作品でもありました。
変猫は唯一の原作既読作品なので他のものとの比較は難しいですが、満足いく出来であったと思います。ただまあ、各巻に山場の存在する作品なので、アニメだと4話に一度くらいのペースで山場が出来てしまって忙しない印象も受けました。別媒体にすることの難しさを強く感じさせられました。

ガルガンティアはチグハグさが残ってしまった作品です。ヒディアーズの巣を攻略するところまではよかったのに宗教法人が出てきてから狂ってしまいました。脚本大事。虚淵氏は最初と最後だけ受け持ったという話を聞きましたが、誰が、というより、通じて監修する人が必要なんじゃないかなぁと思ったり(管理された上であの展開なのなら残念としか・・・)

世間では進撃の巨人が持て囃されておりましたが、私はエレンが巨人化した時点で切ってしまったので完走せず。超電磁砲も妹編が終わった時点で切ってしまったので完走できず。断裁分離のクライムエッジやデートアライブも途中で切ってしまったのですが、もったいなかったもしれません。


・夏アニメ

・Fate/kaleid liner プリズマイリヤ
・ロウきゅーぶ!SS
・戦姫絶唱シンフォギアG


ちょっと、小学生が多いラインナップですが断じてロリコンではない。show you guts cool say what 最高だぜ!

シンフォギアは1期のころと比べると、脚本がややパワーダウンしたものの、面子が増えたことにより歌のほうは大幅増強されたのが大変よかったです。脚本についてはあれだ、人数が倍増したのに1期と同じことをやろうとしたのが拙かったですね。あと杉田をラスボスにするのは無理があったような・・・。ビジネスとしては、歌を作品の中心に据えて、ライブなどのイベントに繋げていくのは円盤に頼らない収益源の確保という点で良いですね。3期も確定しておりますし、一層のシンフォギアワールドの拡充を期待したいところです。


・冬アニメ

・革命機ヴァルヴレイヴ 2nd SEAZON
・俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している


今年の後半はゲームに押されてアニメ視聴数が激減しました。そんな中、完走できたのは上記の二作だけ。どうやら私はアニメについては良作名作と呼ばれるものよりも一風変わった作品のほうが好みのようです。

さて、脳内選択肢は頭の中に選択肢が沸いてきて従わないと頭痛がするというキチガイ仕様の主人公でしたが、いい塩梅にギャグになっており、萌え豚用シーンも多く用意されている良い作品でした。伏線の類は軒並みぶん投げて終わっているので、2期があるのを祈りたいですね。

ヴァルヴレイヴは先日感想を書いたとおり、楽曲や作画はクオリティが高いにもかかわらず脚本が酷いの下限を通り越して酷すぎるという、ある意味今年を如実に表す作品だったように感じました。既に京都アニメーションはアニメ原作の自家栽培を始めておりますが、遠くない未来にアニメのボトルネックが脚本になるのだろうなと勝手に思った次第です。


極めて簡単な感想ですが、この辺で。
それではよいお年を。
スポンサーサイト
別窓 | アニメ諸感想。 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

革命機ヴァルヴレイヴ 第24話 「未来への革命」

ヴァルヴレイヴの感想でも。22話と23話の感想はルーン流出により消滅しました。


24vvv01.jpg

ハルトはラスボスとの戦いでルーンを使い切り死亡。
主人公のくせに死亡要因がマリエの二番煎じというのは演出としてどうなの、と思わずにはいられない。自業自得な部分も多々あったとはいえ、父親がキチガイだったり、人ではない我が身に悩まされたり、裏切られたりと不憫な主人公でした。

カミツキはルーンを人間から摂取しないと生きていけない、戦力たるヴァルヴレイヴを動かすためにはルーンが必要という設定でした。

・ルーンが枯渇すると噛み付き衝動が生じる
・衝動は制御不可

ここまでは理解できます。しかし、

・噛み付くと精神が入れ替わる
・飢餓が何故か性衝動に
・他のカミツキは摂取しなくても生きている
・終盤は枯渇するフェイズを飛び越えて、自身の記憶を利用する段階へ

と、カミツキは彼を苦しませるためだけに存在した設定だった気がします。
後述しますが、彼が全編通じて望んでいた事柄もついに実現しませんでしたし、彼は私が知りうるアニメや漫画の類の主人公の中で最も不憫な主人公だったかもしれません。


24vvv02.jpg

もう一人の主人公、エルエルフことミハエルさん。

彼の願望たる「リーゼロッテと生きる」は早々に崩壊し、絶望の中で見つけた「リーゼロッテの意思を継いで、人間とマギウスが共存できる世界を構築する」という目標も人間によるマギウス殲滅により潰えるという、結果からいうと彼も不憫すぎるキャラクターでした。
人生って上手くいかないものですが、ここまで苛烈な人生を歩ませる必要があったのかと思わずにはいられない。


24vvv04.jpg

ショーコ200年後ver。

ショーコさんは服装から推察するにヴァルヴレイヴのパイロットとなった模様。ハルトって、ショーコを守るために人であることを捨てて、見返りすら求めず、命を捨てて戦ったのに、肝心のショーコが人間辞めてしまうとか何事。
終盤にショーコもハルトが何を望んで戦っているのか知ったのだから、それを踏みにじるような選択をしては駄目でしょうに。1期の選挙などでアホの子オーラ全開な彼女でしたが、ここまでとは。本当にハルトが不憫すぎる。
あと、21話の殺戮の最中、ハルトに隠し事をされていたからとはいえ、周囲の声と激情に駆られてハルトとエルエルフを差し出した彼女は為政者としての素養が全くないと思ってしまうのは私だけでしょうか。出番が少なかったこともあって、どうにもアホという印象が拭いきれないキャラクターとなりました。


24vvv03.jpg

サキ、アキラは200年後でも生存。女性の生存率の高さは異常。モブ以外で死んだ女性キャラってマリエだけ?

サキは過去のことを語っておりましたが、事実関係を語る以上に、ハルトの意思を継ぐべきだったのはショーコよりもサキだったのではないかと思うのですが・・・まあいいか。サキさんはハルトに暴かれていたときが一番輝いていたと今でも思ってます。
それにしても、王子くんってエルエルフの子孫っぽい顔をしていますよね。ハルトとエルエルフの子孫に違いない。


24vvv05.jpg

回収できていない設定は数知れず、展開はチグハグ、登場人物や民衆の声は単純すぎたりアホだったり、OS娘は突然大事なことを語りだしたり、ヴァルヴレイヴも最新の戦闘兵器以上の存在意義をもたず。

いやはや、酷い脚本でした。

作画は2期の後半から崩れる場面も出てきましたが戦闘シーンを中心に高水準なほうでしたし、音楽もOPを筆頭に豪華でしたのに・・・脚本怖い。とるにたらないコンテンツは山ほどあれど、ここまで全力で間違った物語にはあまり出会えない気がします。そういう意味では貴重な作品でした。
別窓 | アニメ諸感想。 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

焼き払うしかあるまいて。

灰色イブ 大気汚染最悪 中国北部
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131225-00000150-san-cn

中国の大気汚染とかは正直どうでもよくて、単純に「灰色のクリスマス」という単語からバルドの対地射撃衛星群を思い出したという、それだけのお話です。
実際、汚染地域を丸ごと焼却するべきなんじゃないかとは本気で思ったりもしますけど。アセンブラァ!


記事全文。
 今月20日以降、中国北部の広い範囲で有害物質を含んだ濃霧が深刻な状況となっている。24日には観光名所の陝西省西安、河北省の石家荘や保定など5都市で微小粒子状物質「PM2・5」の濃度が上昇。大気汚染の指数(AQI)が上限値の500に達し、針が振り切れる「爆表」と呼ばれる最悪の状態となった。

 西安などのPM2・5の値は多くの観測地点で大気1立方メートルあたり600マイクログラムを超え、中国政府の基準値(24時間平均で75マイクログラム)の8倍に。26日まで濃霧が続くとの見通しもあり、中国版ツイッター「微博(ウェイボ)」では「今年はホワイト・クリスマスではなく、灰色のクリスマスだ」との声も上がった。

 大気汚染の悪化で、中国国内では「神頼み」も。地元メディアによると、唐代の史跡を復元した西安近郊の大明宮国家遺跡公園では22日、冬至の祭礼を再現した催しで「有害濃霧の消散」を祈願する参列者も出たという。
別窓 | 時事。 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

妹のおかげでモテすぎてヤバい。 感想&批評。

公式HP。
http://hulotte.jp/product/moteyaba/


Hulotteの新作「妹のおかげでモテすぎてヤバい。」をプレイしましたので感想でも。


※以下、ネタバレを含みます。


・音楽。7点。

BGM24曲、Vocal曲は2曲。OPはメグリこと遥そらさん、EDはDucaさん。Ducaさんの声は相変わらずイイです。OPに歌手専業のの方ではなく声優さんを使ってきたあたりは英断・・・なんですかね。
BGMは脇役に徹しており、あまり耳に残らず。


・絵。9点。

CGは95枚。
単純に枚数で見ても十分ですが、この作品はシナリオが大して長くないため、密度の濃さもありいい按配です。
立ち絵もCGも私服が複数種類用意されているなど、量的な面ではケチのつけどころがないかと思います。

質のほうも安定しており、ほぼ文句なし。
ただ一点、立ち絵とCGで塗りが違いすぎるようには感じました。それはそれで味があるというのも確かなのですが、私的にはちょっと違和感を感じてしまったり。不思議。


・システム。8点。

Configは一通り揃っており問題なし。skipは選択肢間で跳べるので周回プレイも苦にならず。ここの系列のメーカーさんはCG観賞モードが使いやすくて相変わらず素晴らしいです。
あと望むらくはバックログからのジャンプ機能くらいでしょうか。


・演出。7点。

表情がコロコロ変わるということはありませんが、簡単にスクリプトが組まれており、頷く・慌てるなどの動作が表現されています。GOOD。
その他は可もなく不可もなく。誤字脱字等は見かけませんでしたので、完成度は高いですね。


・声優。10点。

全体を通じて問題なし。
私自身はあまり詳しくないのですが、声オタな我が友人が素晴らしいと絶賛していたので、きっとマニアックな人も楽しめるはず・・・です。


・シナリオ。6点。

共通部分はヒロインに告白するところまで辿り着いてから分岐するという面白い構成です。しかし、殆ど惹かれる描写なしに告白に至るなど、シナリオの分量がなさ過ぎてコンセプトが活かされているとは言い辛く、もっと肉付けが欲しかったところですね。

個別はひたすらヒロインと甘い日々を過ごすだけです。ひたすらユーザーにとって心地よい空間を作ることに特化している構成で、その姿勢は潔さを感じました。シナリオそのものは山も谷もない平坦で刺激の少ない代物ですが、ユーザー心地よさを感じるように細やかな調整が行われており、求められるものをしっかりを把握して対応を行っているあたりに好感を覚えますね。


・総評。

2013年を代表する萌えゲー。

完成度の高さとユーザーの需要への最適化が光る良い作品です。
キャラクターの可愛らしさを存分に発揮している反面、読み物としての存在意義はほぼ皆無なので、そのあたりを割り切れる人向けの作品と言えそうです。
別窓 | ゲーム感想。 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

革命機ヴァルヴレイヴ 第21話 「嘘の代償」

21vvv03.jpg
21vvv04.jpg
21vvv06.jpg

久しぶりにヴァルヴレイヴらしい超展開キター!

蘇生するサキを見せられて学生たちは異生物扱いされ、そのまま虐殺。ショーコは裏切ってエルエルフとハルトを敵に売り渡し、生き残った学生たちはシャトルで宇宙へ脱出。盛りだくさんですよ。

曲がりなりにも首脳会談をやろうという場に大量の兵を配置していたり、学生側がそれに気がつかなかったり、ハルトは噛み付き状態にならずに記憶を消費していたりと、相変わらず設定は完全無視で突っ走っているあたりが大変潔いですね。突っ込んだら負けだ。突っ込んだら負けだ。突っ込んだら負けだ。


とりあえず2期で積み上げてきたものを壊滅させたのは間違いないですね。地球降下作戦とはなんだったのか。


21vvv07.jpg
21vvv08.jpg

そして先輩死亡。ヴァルヴレイヴに乗ったあたりから死亡フラグが立っていた御人ではありますが、ここでダウンか。良識人から殺していきますな・・・。
別窓 | アニメ諸感想。 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

十六夜のフォルトゥーナ 感想&批評。

公式HP。
http://lapislazuli-soft.com/main.php


Lapis lazuliの新作「十六夜のフォルトゥーナ」をプレイしましたので感想でも。

このブランドの作品を作品をプレイするのは初となります。八木沼氏の名前に惹かれて体験版をプレイ、良作になりそうな印象を受けての購入となりました。


※以下、ネタバレを含みます。


・音楽。9点。

BGM33曲、Vocal曲は2曲。量的にも質的にも十分。OPの「fortuna on the Sixteenth night」は数年前のfripSideの雰囲気を残しており、大変に好みです。文句なしですね。
欲を言えば、挿入歌とかもあると嬉しかったですかね。どの場面で流すのかと問われると難しいですが。


・絵。7点。

CG70枚、SDが5枚。
3桁の枚数をそろえてくる作品も多い中、70枚というのはちょっと少なすぎです。シーン数が計5つしかないのと、終盤にならないと出てこない服装があるため、日常シーンでのCG不足はあまり感じませんが・・・やはりもう少し欲しいところです。
立ち絵については、上記の通りCG枚数を補うように配置されているものもありますが、それを除くと物足りなさを感じてしまいます。特に乙女は95%以上が着物、小菜は100%制服でしたし。設定上仕方がないところがあるにせよ、シナリオの長さにあわせて、もっと素材が欲しかったところでしょうか。なお、表情とポーズは豊富で、服装以外は及第点以上かと。
質については、公式HPにもあるルシアのお風呂CGだけは骨格がおかしいですが、その他は身体を捻っているCGもなく、問題を感じませんでした。ヒロインたちがとても可愛らしく描かれており満足です。


・システム。7点。

Configは隠しキャラの音声ボリュームまで初期状態で公開されているのはちょっといただけないですね。
skipは結構な速度で、長いシナリオに対応できている印象です。ATS発動時に止まるようになっているのも親切設計でGOOD。
あと細かいことですが、マスター音量を最大にしても声が小さいです。パソコンそのものの音量を最大まで上げるかアンプを使ったほうが良いでしょう。


・演出。2点。

スクリプトが組まれており、派手にではないですが立ち絵が動くのは良いです。
ただ、そんな美点を打ち消して余りあるのが音響関連の酷さ。唐突にBGMが変わって違和感を拭えない場面は数え切れないほどありましたし、ルシア覚醒時には謎のSE音が不協和音として響き渡ります。はっきりいって、このあたりを担当した人はセンスが壊滅的ですね。せっかく良い楽曲なのに台無しです。

また、誤字脱字を多く見かけました。特に漢字の変換ミスは多かった印象です。文章が途中で切れているのもありました。完成度の低さは最も目に付きやすいネガティブ要素ですので、マスターアップ前に今一度チェックしてもらいたいところ。


・声優。9点。

全体を通じて問題なし。場面に緩急があったにも関わらず、一切の不安や違和感を感じませんでした。
特に紗中智亜さんの安定感は素晴らしいです。あと、 雪野玉さんの声は相変わらずすごくイイです。名義云々という話になるので、あまり深くは書きませんが・・・。


・共通ルート。7点。

最近では珍しい、一日一日を丁寧に描くタイプの日常系シナリオです。語彙の多さとテンポのよさに支えられた安定感を感じるテキストでした。伝奇的な伏線や、小菜と時雨の邂逅などの山場も用意されており、一つの物語としても共通ルートとしての役割という面でも全うしていていると言ってよいでしょう。
ただ一点、これは共通に限らずどのルートでもいえることですが、日常の描写の細かさに反して、盛り上がるべき場面が妙にあっさり終わってしまうのは惜しいです。強い感情の発露を描くのが苦手なのかな?と感じました。

私個人としては、毎日の起床から就寝まで食事の様子などをこと細かく描いていることを評価しております。莫大なテキスト量があるからこそ、人間関係など変化していくものを克明に描けているのですし、またその一方で不変のものが輝きますから。ただ、代わり映えのないものを延々見せつけられる、面白くないという意見も相応にありそうです。


・時雨ルート。9点。

時雨が姉の死を乗り越えて心を開き、主人公に信頼を寄せていくお話でした。この時雨の心境の変化が丁寧に、ひたすら丁寧に描かれており大変心地よいシナリオでした。最後に小菜と本当の別れをしても前を向く時雨の姿勢は、共通ルートとの対比として美しい表現だったと思います。小菜の声が時雨に聞こえたという奇跡も良い演出でしたね。

このルートに限った話ではありませんが、時雨の人見知りな性格は日常をしっかり描くこの作品にぴったりだったと思います。人付き合いに不慣れだからこそ出てしまう暴言など、あの不器用さから可愛さはかなりの威力がありますね。ツンデレではないのですが、本来のツンデレの良さに通じた良さがあります。


・小菜ルート。7点。

前半は幽霊少女であるこのみを成仏させるために主人公たちが奔走します。このみが成仏するシーンは予定調和ながらも感動的なシーンです。惜しむらくはその後の展開との関係性が薄く、ちょっと浮いた印象が拭えないところでしょうか。その後に小菜は成仏しないという選択をしてしまいますしね。
小菜と結ばれるまでの過程は時雨の恋心なども要素として入ってきており大変楽しく読めました。また、ハッピーエンドとはいえない結末も、希望と哀愁を漂わせていて味わい深いです。

このルートの難点は、終盤の主人公と小菜の決断が軽すぎることでしょうか。愛ゆえとは言え、人間から外れた存在になる主人公と成仏できない状態になる小菜、それは熟慮なく選択していい話ではないと思うんですけどね。あと、九条家の呪術は便利だなぁと。


・乙女ルート。5点。

九条家の始まりに関するお話が物語の主題になります。かぐやの想いなどは美しいのですが、現代に生きる九条の子孫である薫と乙女が九条家から逃げ出している立場なのでどうにも乗り切れず。古くからの血縁よりも、弓乃の存在などの等身大の人の物語にしておいたほうがよかったような。暴走して悪霊の巣窟に突っ込む主人公、肉体を代償にしたかぐやパワーの取得についても有耶無耶なまま代償を払わずに済む乙女など、強引な展開が目立ちましたし。また、脈々と受け継がれてきた能力であるはずの未来視も設定が全く活きませんでした。

乙女の主人公への情愛は登場当初からずっと続いており、二人の関係の変化が乏しいこと、乙女が暑苦しすぎることもややマイナス要因です。弓乃の死と乙女の想いについてはルシアルートで回収されるのですが、本当にそれこそ主題にして欲しかったですね。
告白後は、長年の願い叶った乙女の本当に楽しそうな雰囲気と、我侭になるあたりの可愛らしさは見所かと。分量的にはかなり少ないのが残念ですが。

あと、かぐやが翼人にしか見えないのは私だけだろうか・・・。


・ルシアルート。9点。

ルシアさんマジ天使。時雨は性格の変化によって人間味を感じさせてくれますが、対してルシアは不変さによって高潔さを表現してきます。彼女のルートが開放されるのは最後ということもあり、ルシアが甘えてくる場面ではギャップ萌えの威力がとんでもないことになりました。可愛すぎる。

シナリオの内容ですが、序盤の城址の悪霊を排除するあたりは乙女ルートと被るため大したことはなく。
中盤のノエル戦については、ゆり子、ノエル、ルシアそれぞれの想いが描かれており楽しめました。特に故意ではないとはいえ自分で撒いた厄災は自分の手で片付けようとするゆり子の姿勢は素直に格好が良いと感じましたね。
また、戦闘シーンについては肉弾戦と信仰力の複合的な戦いで、余すことなく全力でぶつかっているという熱を感じましたし、主人公にも活躍の場があるなど構成という面でも文句なしでした。信仰の力を聖句で演出するのは設定の勝利ですね。まあ、キリスト教について詳しくない身なので、圧倒されたというのもありますけれど。


ルシアルートの感想から外れますが、この作品のテーマは「姉の死」だったりするんですかね。死人当人である小菜は例外ですが、時雨は乗り越え、乙女は想いを継ぎ、ルシアは決別と、それぞれ違った方面からアプローチをしているのは偶然ではないと思うのですが。


・総評。

名作。

CG枚数、シーン数の少なさ、演出の残念さなど、明確な短所はいくつもあり、総合的な完成度という観点では、近年の大手メーカーが作る作品群と比べて劣る部分が多くあります。また、シナリオも決して万人向けとは言えず、むしろあまりの長さに投げ出す人が相当数いるでしょう。
それでも、真摯に良い物を作ろうという姿勢を強く感じましたし、(AIRっぽい要素があるのを除けば)独創性があり、かつ非常に練られた内容であると感じました。満足です。


Lapis lazuliには今後もいい作品を出してくれることを期待したいですね。こういう出会いがあるからエロゲは素晴らしい、そう思えた作品でした。
別窓 | ゲーム感想。 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

革命機ヴァルヴレイヴ 第20話 「曝かれたカミツキ」

20vvv02.jpg
20vvv03.jpg

ヴァルヴレイヴ操縦者が死なない、人間ではない存在であることを世間に知られるお話。
前期のうちに回収しておくべき話であるし、今更こんな要素に一話を費やすのもおかしいとも思うのですが・・・既に伏線の回収は諦めているようにしか見えません。やはり3期または劇場版への展開を考慮したシナリオなのでしょうか。

さてさて、サキが人間ではないことを全世界に知らしめた101人評議会ですが、「人の形をした人ではない生物が存在している」ということを証明してしまうのは巡り巡って自分たちの首を絞めることにしかならないのですが、どうするんでしょうね。前回、リーゼロッテが「101人評議会の目的はマギウスの存在を秘匿することと餌を用意すること」と言っていたのにいきなりひっくり返すとは何事。
非難決議の件についても、政治・・・というか人間のコミュニティのあり方というものを全く理解していない流れでしたね。相手は中立国に軍事侵攻をする、しかも相当な戦力を持つ国家であるのに弱小国が軍事的な協力体制も築かずに非難決議というのはねぇ。誰しもが恒久的平和を願っているような世界観ならいざ知らず、戦時中であること、後期1話で学生国家のあらゆる権利を外部に掌握されていた描写があったのにここで温いとは、チグハグさを感じずにはいられません。


20vvv04.jpg

リーゼロッテを失って絶望したエルエルフ。
まるで視聴者のようだとか思ってしまうのは駄目でしょうか。
別窓 | アニメ諸感想。 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

十六夜のフォルトゥーナ 中途感想。

公式HP。
http://lapislazuli-soft.com/main.php


「十六夜のフォルトゥーナ」の時雨ルート・小菜ルートが終わりましたので、プレイ途中ではありますが簡単に感想を書いておきます。全部プレイを終えられるのは早くとも数日後、おそらく来週末になりそうです。

以下、とりあえずシナリオのネタバレ無しで、箇条書きで。


・テキスト量は非常に多いです。体験版部分をほぼスキップして一人クリアするまで12時間要しました。
・延々と日常が続きます。テキストは絶賛するほどではないですが、ゆっくりまったり読むのに十分耐えうる質を維持しています。ただし恐ろしく長いので、睡眠導入剤としての素養も。
・感動的な、いい話の要素アリ。
・ヒロインとの甘いシーンは控えめ。最初から主人公に惚れているという状態ではないので、ストレートでお手軽な萌えを求める人向きではないです。
・個別ルートに入るところで複数ライターの弊害を感じる部分はあり。手抜きというよりも日常をひたすら丁寧に描写したが故の弊害かと。
・Vocal曲が2曲、BGMが33曲(サントラより)
・CG枚数は70枚、SD絵は5枚。
・立ち絵は姿勢の動きが大きめで飽きにくいです。服装のバリエーションは少なくありませんが、登場頻度が非常に偏っているため、同じ服装を延々見ることになります。なお、小菜は1種類だけな様子。
・シーンの数は5つの様子。姉妹は1人1シーンでしたので、ルシアまたは乙女が2シーン。
・システムは体験版より強化されています。ATS発動時にスキップが止まるようになったことが最大の変更点。
・漢字の変換ミスによる誤字はやや目立つ。
・立ち絵のないサブキャラには声はつかず。


シナリオの方向性、CG枚数やシーン数など総じて7年前くらいのエロゲに非常に近い印象を受けます。
好みのど真ん中を貫いており個人的には高い評価ですが、非常に人を選ぶゲームです。体験版をプレイしてぜひ確認を。
別窓 | ゲーム感想。 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
| 煩悩と惰性。 |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。