煩悩と惰性。

適当に日々思ったこと綴るところです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | ∧top | under∨

散歩ですよ散歩。ちょっと遠くまで来てしまっただけです。

DSC_0208.jpg

「character1」というメーカーが集まったイベントが本日初開催ということで、適当に参加してきましたので感想でも。


character1 公式サイト。
http://www.character1.jp/index.html


当イベントの存在はかなり前から認識しており出展企業も一通り調べてはいたのですが、正直なところあまり心惹かれるグッズに出会わず、先日参加した超音楽祭などのイベントの疲労というか睡眠不足を引きずっていることもあり、不参加の予定でした。唯一、とにかく欲しいと思っていたClover Day's のサウンドトラックも後日に通信販売するであろうという観測はありましたしね。

というわけで本日は12時前の起床、暇だなーどうするかなーと考えていたら「Clover Day'sサウンドトラック、まだ限数なしでお買い求めできます」という情報が入ってきて、雨も降ってないしお昼ごはんを食べるついでに散歩してくるかー!と私は家を飛び出したのです。

なお。曇っておりやや肌寒く、しかし雨は降ってないという過ごしやすい気候でした。14時前に会場入り。


・会場の様子。

会場は東3のホールで企業数がそこまで多くないこともあってか通路の幅はコミケよりも広く、時間帯のせいか人も多くなく、前述の気候の影響もあり非常に快適でした。イベント会場であるにも拘らず、人にぶつかることなく10分程度で一周する事ができる、といえば快適さが伝わるでしょうか。

客の入りについては、2割程度のブースが物販ならびに無料配布などで列形成をしており、一部ブース(私が確認した中ではQoobrand、Clochetteと新作を控えている勢)は主力商品が完売しており開店休業状態、その他の大半のブースは並ばず即購入が出来るという、これまた快適な環境でした。

人員については、character1スタッフというのはステージ界隈以外ではあまり見かけず、各企業の売り子、コスプレをされている人のほうをよく見かけました。人員が必要となるような過剰な混雑状態ではなかったですし、良い按配だった立ったと思います。
若干数座り込んでいる参加者がいたりしましたが、邪魔になる場所にはいなかったですし、目くじら立てなくても良い程度の参加人数の偉大さを思い知りましたね。



さて、私は会場入りしたらまず、最優先確保対象である「Clover Day's ORIJINAL SOUNDTRACKS」を確保するためにALcotブースへ。14時半からの在庫処(ryアウトレットのための行列が形成されており、一瞬行列にビビるも物販列ではないらしいことを確認して悠々と対象を確保しました。噂によると昼頃には1時間程度の待機列があったそうで・・・ちゃんとたくさん搬入してくれていたALcotに感謝。

ついでに確保対象であった「SHOT MUSIC 1st SUPER FES」のチケット、友人から頼まれた抱き枕カバーを回収して、うろうろと。
途中、オバイブから野太い歓声が飛んできて何だと思ったらたみーが来ていたらしく、ブースに近づける状態ではなく物販やる気なさ杉ワロスだったり、既に片付けモードにはいっていたcomic1を見学に行ったり、小物をお買い物したりして撤収。あれです、簡単に目的に達成することが出来、かつ快適すぎて書くことがないという。


帰り道で今日は何も食べていないということを思い出し、経路途中にある中華料理屋さんで遅いお昼ご飯をいただいて、あとは帰宅。繰り返しになりますが、体力を消耗するこがないというのは偉大ですよ。ええ。
主催者の意図と逆行するでしょうが、あまり大規模なイベントにならずにこのくらいで今後もいてくれると嬉しいです。コミケの混雑具合はそろそろ笑い話にならないレベルでおかしいと思うのです。


・戦利品。

DSC_0214_20140429210349dd3.jpg

DSC_0216.jpg

一応、戦利品をうp。目的どおりと言えばそうなのですが、こうやって撮ってみると少ないですなぁ。
サントラは現在絶賛聴き込み中ですが、素晴らしいクオリティで私は泣いてる。数十万つっこんで音響設備を整えた甲斐があったというものです。


というわけで凄まじく粗いですが、character1の参加記録でした。どうやら私は勢いに任せて当日中に書かないと、気力がなくなる人間らしいです。
スポンサーサイト
別窓 | 放浪。 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

古参発狂。

DSC_0097_201404272310257b3.jpg


ニコニコ超会議へ行ってきました。参加目的は超音楽祭、特にfripSideとI'veです。一日の流れを簡単にまとめてみる。

イベントタイムテーブル
http://www.chokaigi.jp/2014/timetable/ent/timetable_09.html


・参加まで。

友人にチケットの手配をしてもらい、7時過ぎに起きて海浜幕張へ。ちなみに仕事のある平日よりも起きるのが早いですコレ。
公共交通機関を使って海浜幕張に至るには主に京葉線を使う必要があるのですが、この線は某夢の国リゾートがあるため常時混みます。そして、更に本日のようなイベントが被る日には・・・大変な混み具合になりますね。ニコニコ会議に参加する層と夢の国へ行く層というのはなかなか混ざらないものであり、電車の中はすごい違和感があったのは付け加えておきます。

入場後はまっすぐ会場に向かい陣取って待機。10時開場11時公演開始ということで待ち時間は結構長かったのですが、一周5分程度のCMが延々流されていて、black bulletが流れるたびにコールの練習をしてました。結論から言えばこなかったんですけどね!
任天堂が昨日バンドを組んで出場していたということで、カービィのCMも混じっておりました。カービィは22周年記念らしいですよ。ゲームボーイやファミコンでプレイしていたのが懐かしいです。

会場の埋まり具合は程よく窮屈というレベルでした。ただし、イベントホールを使っているわけではなくオープンスペースを区切っただけであったため、換気が行われず暑苦しくはありました。あと、臭いが、ね。

少しおして11時7分にスタート。


・前半。

タイムテーブル前半では一番の大御所であろうエイルさんから。生の声を聴くのは初めてですが、かなり上手いですね。CD音源と同一・・・とまで行くかは議論の余地があるにしても、アーティストの中でもかなりの実力派だとは感じました。MCは短めに、叩きつけるように歌って退場という清々しさ溢れる流れでした。
なお観客については、孔雀や点滅リウムなどの光学兵器を搭載した厄介系が多数でした。完全に無法地帯。

2番手はチームしゃちほこ。名古屋の高校生アイドルグループだそう。
今回のアーティストはアニメ等の楽曲を担当する音楽集団とアイドルグループの混成面子になっており、アイドルが出てくるとドルオタが、その他が出てくるとアニオタが盛り上がるというなかなか珍しい雰囲気の中で進行しました。そして割合としてはアニオタのほうが多数派だったようで、盛り上がり方にずいぶん差がありました。・・・これはアイドル系とその他で会場を分けたほうが良いんじゃないかと思った次第。
さて、話を戻してしゃちほこさんですが、楽曲のほうは同じフレーズを連打するなど、売り込みに全力を注いでいるような構成でした。バックにいる大人は結構なやり手なんじゃないかと思います。ただまあ、全員幼いということで、舞台上でも制御できるような大人を置いたほうがいいんじゃないかと個人的には思った次第。エイルさんの告知の途中で出てきて、そのまま脱線させていく場面では肝が冷えましたね。

3番手はGARNiDELiA。デビューはつい最近結成されたようで、一番下っ端なんですとのこと。
バンド生演奏とヴォーカルの力強さがあって、かなり楽しめました。今回初めて聞いた名前でしたが、チェックするようにしたい。

4番手はSUPER☆GiRLS。前のしゃちほこが勢いで走る新人なら、こちらは中堅を担う正統派アイドルといった印象。MCで話している最中などでも背筋がしっかりと伸びており、プロ意識を感じさせるグループでした。ラブライブじゃないですが、アイドルって大変そうですねと感じた次第。・・・ごめんなさい、ドルオタではない人種なのでアイドルのことを詳しくは語れないのです。曲の内容とかも評価のしようがないですし。
そして、どうやらアイドルと非アイドルが交互に来る様子だと悟ったのはこのあたり。

前半のトリは上坂すみれさん。ура!!
ロシア的な意味で真っ赤に染まる会場でした。当人は自分で持ってきた風船に対して邪魔だのと叫んでいて、荒ぶっていてワロタww 締めはコンセンサスだったか「七つの海よりキミの海」。


・後半

後半の最初はBerryz工房。これもアイドルグループですね。初めて伺う名前でしたが、10年前から活動していたベテランとのこと。少人数ではありましたが、ここのファンの人はファン暦も長いのか、観客側も統率が取れていて完璧なコールでした。しかし全体の盛り上がりとしては下火であったことの自覚があったのか生放送のコメントを取り上げて「トイレ休憩の時間といわれないよう頑張ります!」とのコメントもありました。単純に観客の層とミスマッチが起こっているだけだとは思うんですけどね。
なお、過去20を越えるイベントに共に参加してきたアニメ&エロゲ系を主目的にしていた友人は、まるで残業地獄を終えて帰宅する社畜のような呆然とした表情でアイドルグループを見つめておりました。2次元を愛する人と3次元を愛する人の間にはなかなか埋めがたい差があるという事実を見せ付けられた一時だったと思います。

2番手はfripSide。ええ、この時間を待っていたぞ!!!!!
事前の想定では総曲数は5曲程度、eternal reality又はsister's noiseで1曲、他超電磁砲関連楽曲で1曲、black bulletフル版初公開で1曲、残り枠が2曲、ならエロゲ系楽曲なれどfortuna on the Sixteenth nightとかHesitation Snowを期待しても良いんじゃないですかねぇ?といった感じでした。
蓋を開けてみればonly my railgunスタート、2曲目がeternal realityでコンセンサス通りや!と思っていたらここでsatさんからI'veとのコラボを匂わせる発言、そしてShooting Star。予想を全部ぶっちぎって、ここでVer.ナンジョルノのおねてぃOPが聴けるとは・・・!感動しました。12年前の楽曲ということで盛り上がっていたのは一部のだけでしたが。

ここでfripSideが退場、曲が終わりきる前にI'veの機材が出てきてそのまま一息つく間もなく怒涛のI'veへ。ちなみにfripSideのMCではナンジョルノが「にっこにっこにー」をやってラブライバーが発狂してました。私も発狂してました。かしこかわいいエリーチカ!!!!

ライブでは一曲一曲フルで流すものですが、I'veはMCをはさまずショート版を連続して繋げていくというアニクラ形式を採用。2月のM2と同じスタイルですね。全部は憶えていないのですが、
FUCK MEから始まり、
under the darknessや
jihadや
eclipseや
モラトリアム・クラスタや
さくらんぼキッスや
Princess Bride!や
JOINTや
PSI-missingや
masterpieceや
No buts!や・・・

完全に殺しに来ている構成でワロタでした。
ニコニコは若いユーザーが多いから配慮してエロゲ楽曲はこないんじゃね?とか考えていたのは甘かったです。jihadはともかく古いエロゲソングも大量投入、何故ここでI'veは全力を尽くしてしまったのか。いいぞもっとやれ!!
会場全体の話をすると禁書目録系楽曲は盛り上がったものの、古い曲はやはりわからない人が多いようで、一部の古参が狂ったように反応していただけでしたが・・・あれです、発狂していて申し訳ありませんでした。高まらざるを得ないラインナップだったのです。
楽しかったです。本日の目的を達したどころの騒ぎではなかったです。来年の3月15日にI'veの15周年記念イベントがあるそうで、これは必ず行かないといけないですね。


このあたりで体力が尽きて撤収。
トリはアイドルマスターで、Pの方々が恐ろしいほどの統率力を発揮しているのを見ながら撤収となりました。王国民とPの完成度は凄まじいものがあります。上のほうで書いた2次元と3次元の境界を越えていくとどうなるか、というのを如実に現した例ではないでしょうか。

水分をとりながら休息して、再入場して他のブースも回るか!なんて意見も出たりしましたが、体力が追いつかないので素直に会場からも撤収し帰路につきました。
普段より早く起床しているのと、存分に運動したために大変眠い中、こうやって本日の感想を書き殴って私は寝るのです。おやすみなさい。
別窓 | 放浪。 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

Golden Marriage 体験版感想。

公式サイト。
http://www.ensemble-game.com/08.goldenmarriage/index.html

5/30に発売予定のensembleの新作「Golden Marriage」の体験版をプレイしましたので感想でも。


・絵。

gm01.jpg
gm02.jpg

体験版にて登場したCG枚数が少ないですが、現時点では崩れているところなどは見当たらず。ensemble特有の柔らかい塗り、またそれを活かしつつ世界観に合致したキャラクターデザインで、不満を感じるところは無いでしょう。十分買う動機になるレベルだと思います。

セレブな世界が舞台であるのを鑑みると背景はやや書き込み不足な印象を受けますが、雰囲気を壊しているようなものもありませんし、背景のみをじっくり観察する趣味があるとかでなければ問題と感じることはないと思います。


・システム。

WillPlus系列でベースを共有しているだけのことはあり、安定してます。skip速度はそこそこ速く、全体的に動作も軽く優秀です。バックログからのジャンプ機能も搭載され、機能的に困る部分はほぼ無いかと思われます。
ただし、UIの雰囲気の良さという点ではPULLTOPの「ココロ@ファンクション!」やPULLTOP LATTEの「恋する夏のラストリゾート」の後塵を拝してます。まあ、あちらの完成度が高すぎるというのもありますが。
画面下部にある各種アイコンが目立ちすぎていること、バックログのシーンジャンプアイコンが妙に不恰好に感じるあたりが修正してもらいたい点ですかね。


体験版の感想の範疇を越えた話になりますが、昨年発売された「お嬢様はご機嫌ナナメ」でSTARFORCEのプロテクト誤爆をくらって泣きましたので、そういうのは勘弁してもらいたいものです。せめて発売直後の土日はサポート対応を行ってもらいたいですね。


・シナリオ。

不快な要素は最小限に抑え快適さに重点を置いた柔らかく安定した、模範的な萌えゲーでした。強い感動を与えてくれるような要素やメッセージ性はありませんが、ヒロインはとても可愛らしく描かれており期待を下回るようなこともなさそうです。スパイスが欲しいなら回避推奨、まったりしたものを楽しみたい人にはオススメですかね。


ヒロインについては、玲さんが一歩抜きん出て可愛いです。面倒で金の亡者で可愛い。夏野こおりさんを搭載しているというのも大いに推し要因になっているんですけどね。

透子嬢絡みで経済ネタが入ってきますが、ツッコミどころが満載すぎるのでそのあたりは省略します。現時点では本筋には絡んできておりませんし。
ただし、キャラクターの性格に纏わる部分で言わせて貰うと、過去に庶民としての生活を送った経験のある主人公が8桁以上のお金を透子に平気で貸しているあたりは違和感が凄まじいです。好意的に解釈すれば、それだけ主人公と透子の間には信頼があるということなのでしょうが・・・いや、やっぱり無理があるかな。
そのあたりについては、とにかく下手なシリアスを入れて崩壊しないことを祈るばかりです。
別窓 | ゲーム感想。 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

魔女こいにっき 体験版感想。

公式サイト。
http://qoo.amuse-c.jp/01_mazyokoi/index.html

5/30に発売予定のQoo brandの新作「魔女こいにっき」の体験版をプレイしましたので感想でも。


・絵。

majokoi01.jpg
majokoi03.jpg

公式サイトを見てもわかりますが、複数原画かつそれぞれの原画の持ち味を色濃く残しているタイプです。強い違和感を感じるというところまではいきませんが、やや慣れを要するでしょう。

キャラクターデザインについては、色が全体的に落ち着いており地味ですが(相対的に美衣さんの赤髪が妙に目立ちます)、フリル多用で服装が賑やかですし髪飾りも多く、かなり力が入っているのが伺えます。背景の質が高いということもあり、綺麗という感想がぴったりではないかなと思います。
ただまあ、ふーりんキャラの立ち絵の姿勢は無理がありすぎて笑えるのはご愛嬌。あの角度は無理やw

なお、体験版の時点で収録されているCGはかなり多いです。製品版のCG枚数にも期待が持てそうです。


・システム。

configはほどほどに揃ってます。ショートカットキーの設定が出来るのは比較的珍しいですかね。skip速度は速めで、全体的に動作も軽く優秀です。「次の選択肢へ進む」もあるので、そこで困ることは無いでしょう。

各種メニューは普段は隠れており、テキストウインドウにあわせると出てくるのは良いですし、メニューを固定できるのもよいです・・・が、メニューアイコンがやや小さすぎる気も。

バックログからのジャンプ不可なのは残念。
あと、左下に表示されるバストアップ絵については妙に解像度が低く感じるのは気のせいでしょうか。製品版では高品質なものに差し替えられていることを期待したいです。


・シナリオ。

複数の世界線で構成されています。細かく分けると、

1.ありすが生活している、日記を読んでいる世界
2.日記の中の少年が主人公な世界
3.2の世界においてジャバウォックが見せている幻想の世界
4.ありすが魔女として覚醒した世界
(5.日記の前半、描写されていない空白地帯)

といったところでしょうか。1から4へは連続していますし、ありすが探さなければならないものとは5の部分ではないかと思われます。時系列を整理すると5→2→1→4なのかなと思われるのですが、繋がりがやや突飛にも感じられますし、はっきりとはわかりませんでした。

さて、このように先が読めないシナリオというのは読んでいて大変面白いですし、そうユーザーに感じさせられた時点で目的を達せられていると言って良いかと思います。

しかし、一つ一つの場面が非常に短く、描写不足で盛り上がりに欠けます。顕著だったのは花見ですね。キャラクターの魅力という点でも伝え切れていない印象を強く受けました。故に含むところが少ない、チョロインたる零が魅力的に映りました。
場面が転換するところも説明不足な印象が強いです。まあそのあたりも伏線なのでしょうけれど。
単に絵だけを見て萌えゲーとして特攻すると火傷する予感がします。
別窓 | ゲーム感想。 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

ALIA's CARNIVAL! 感想&批評。

公式サイト。
http://nanawind.jp/product/prj02/index.html


NanaWindの新作、「ALIA's CARNIVAL!」をプレイしましたので感想でも。

NanaWindさんの作品は初プレイとなります。プレイ動機は原画さんを見て。七尾奈留氏はCanvas2以来、Mitha氏はGift以来となりました。特に七尾氏は個人的にはInfantaria・水夏あたりの印象が未だに根強いですね。

推奨攻略順としては、かりん&椎名→弓→月詠→明日葉ですかね。


※以下、ネタバレを含みます。


・音楽。8点。

BGMは59曲(?)、Vocal曲は2曲。
?がつくのはBGM観賞に項目として存在しているものの、曲名が???で、作品内に登場していないらしいBGMが存在しているためです。CGは全部表示されていますし全ヒロイン攻略したはずなのですが、実はまだクリアしていない隠しルートとかがあったりするんですかね。

Vocal曲はOP、ED共にNANAさんが担当。強烈に記憶に残るタイプの曲ではないですが、OPは爽快感があって良いですね。
BGMは「青き目覚め、春の絆」がピアノ旋律の美しさがあって好みです。その他は曲数が多いのも要因としてあるのか、あまり印象に残らずでした。


・絵。8点。

CG87枚(明日葉と月詠が18枚、椎名とかりんと弓が17枚)、SDが5枚。
CGは約半数がエロに割かれていますが日常CGが足らないと感じることもなく、分量も配分も問題ないでしょう。バトルシーンでよく使われたカットインの存在感が大きいのも満足度に大きく寄与しています。

CGの質については間違いなくこの作品最大の武器です。画集として十分買う価値があるといってよいでしょう。マジ可愛いです。
立ち絵は表情豊かな点は良いですが、服装の種類が3種類というのはちょっと少なく感じてしまうところ。戦闘服、制服を除くと1種類ですからね・・・。連日、私服で会うような場面もありましたから、私服は出来れば2種類以上欲し買ったところです。
なお、真正面を向く立ち絵で明日葉とかりんはパンツが見えるギリギリまでスカートが翻っているのがエロくて大変よろしいです。テキストウインドウは透明度を上げて楽しむと良いでしょう。


・システム。4点。

Config設定項目は十分。skipは演出の入るところで詰まりますのであまり速くは感じませんが遅くもないです。
バックログからのジャンプ機能が搭載されていないのは残念ですが、その他UIについては困ることはないでしょう。

ただまあディスクレス不可、上記にあった楽曲が全部使用されていない件やその他演出の不備などデバッグが不完全、というか殆どデバッグしていないんじゃないかという完成度はいただけません。スタッフロールではスタッフ全員でデバッグをやったように書いてありましたが、絶対嘘だろこれ。


・演出。3点。

アーケン能力発動のカットインは格好良く出来ており、戦闘シーンの盛り上がりを大いに助けておりました。素晴らしい。

背景やCGの差分については要改善です。
現れたり消えたりするアス研のカーペット・ソファー・その他家具たち、月詠の告白語キスシーンも差分の設定がおかしいですし、確認できるだけの余力を持って開発してもらいたいところですね。・・・まあ私にとっては、アス研部室の神出鬼没な設備については途中からは逆に笑いを提供してくれるネタになってましたけど。
あと、画面がスクロールしている場面ではクリックのたびに画面がちらつくのも減点対象。公式では演出を省略した際に発生するとか書いてありますが、どうみても通常時に発生してます。どうやらクリックするたびにスクロール前の元の位置に背景が一瞬戻るために発生している様子。


・声。7点。

声優さんのチョイスに不満などは感じませんでした。

音声の一部がなく、しかもデータそのものが残っていないというのはどういう情報管理してるんだという話ではありますが、今更言っても仕方がないですね。


・シナリオ。4点。

異能力を用いて部活間でバトルを行い、勝ち抜いてAPというポイントを集めてALIAを目指す物語。

ですが、各種設定はいずれもどこかで見たことがあるようなものばかり、状況も心理も共に描写は全体的に薄く、テキストはお世辞にも面白いとは言えずと相当に苦しいです。これだけコンテンツが溢れている昨今ですから何かしらも他の作品と似る部分は出てくるものですが、これは似るという次元を超えてそのまんまです。
逆に先達の叡智がしっかり活かされているとでも言いましょうか、細かいところでは粗があれども大枠では破綻が見られず、不快感を感じるような描写も無く、萌えゲーとしては安心してプレイできるのは好印象。更に一歩踏み込んで、この作品ならではの魅力を描いてもらいたかったところですね。

ヒロインについても上記の設定関連とほぼ同様の感想となります。安定した可愛さではありますが、この作品ならではという要素がないです。主人公を持ち上げるために軒並みヒロインがアホの子だったのも薄さを感じてしまった要因ですね。悪く表現すればハリボテのようなキャラクターたちだったなぁと。可愛いですけどね。


とまあ、真面目に書くとかなり苦しいシナリオではあるのですが、肩の力を抜いてギャグ作品として見るとまた違った顔が見えてきます。オリジナリティのなさは主張しないパロネタとして、戦闘中の緊迫した空気の中で延々説明をする主人公は存在は存在そのものがギャグですし、厨二要素の盛り合わせも単純に楽しめました。「ああつまらないな・・・」と思ったらCtrlを押してしまうくらいのノリで楽しむと良いでしょう。

一応、各ルートの感想を簡単に。


・共通

極大威力だが大消費かつ連射不可で制御不能な大技、灼熱覇の使い手たる明日葉に主人公が制御能力をエンチャントするというのは、古来から親しまれてきた単純明快で熱い要素でこれを主眼に備えたのは大正解だったと思います。
反面、明日葉と主人公の相性の良さが圧倒的すぎて他のヒロインの影が薄くなってしまったのはご愛嬌。特に戦闘描写が殆ど無い椎名と、そもそも部からして違うかりんの存在感の無さは笑うところだと思います。


・明日葉ルート

ALIAを目指して一直線、そして黒幕との戦いもある本命ルート。
まず、灼熱覇が熱線ビームから核融合に進化を遂げたあたりで大変笑わせていただきました。超高熱はともかくプラズマはどこから?とか突っ込んではいけない。パーソナルリアリティ未来科学は可能性の力を具現化するものだから。

エンディング後の黒幕との戦いについてはまず「アステカ絵文書からテスカポリトカ、ネクロノミコンからアザトースが――」というあたりで厨二極まれりでした。こんな神々相手を1クリックで撃破する主人公かっこいい!
ラプラスの悪魔として覚醒した主人公が黒幕を圧倒して、過去をRewriteするあたりも良いですが、明日葉との出会い時に主人公が火災を防いだのが黒幕を生かしてしまった要因になっているあたりはネタとして優秀だと思いましたね。


・月詠ルート

月詠さんはクールなだけではなく、可愛らしい部分をたくさん持つ和食の好きな女性。そこまでは良かったのですが、その先は無個性というか何というか・・・。主人公がアス研を辞めて、監査委として仕事をして、二人が結ばれて、という流れが機械的に流れるが如くだったのは頭を抱えたくなりました。ラスボスがモブの警備員というのもまた虚しさを増長させるという。消費者を感動させなくてはいけない等とは言いませんが、ここまで心に響かないシナリオもある意味すごいです。最大効率で絵を楽しませることに特化した、省エネテキストを目指していたのかもしれません。クレープの場面の月詠さんはとても可愛かったです。

当ルートでは出番の多いすずり嬢ですが、彼女は「やったー!!」と叫んだりと、ライブイベントに参加している我々にそっくりですごく笑わせてもらいました。まるで乾燥地帯のオアシスのようなサブキャラクターだったと思います。


・椎名ルート

「枯れない願いの叶う桜」という存在で私は噴出しました。うたまるっぽいぽてぽて猫がいるのにそれはアカンて・・・。
主たる成分は椎名と甘々な生活という、萌えゲーとしての鉄板構成でした。椎名可愛い、そしてALIAなんて無かった。大人しい幼馴染キャラが主人公に染められていくのはエロゲの醍醐味であると思います。
終盤は6年前に残してきた約束を探して東奔西走。内容については同日発売だったクローバー日々の純劣化版なので省略します。


・かりんルート

実妹なかりんですが付き合うに際して障害などは特になく、ストレスフリーな構成でした。

二人の母親は特殊能力持ちかつ能力の弊害で死に至ったという過去が明かされます。しかし「母親の能力を引継いだ二人が近づくと、母親と同じことが起こる」ろいうのは遺伝子学的にどうなんですかねぇ・・・そりゃまあ異能力ですから普通の遺伝とは異なるのかもしれません。でも二人が引継いだ、だから二人が近づくと、0.5+0.5=1で元通りというのは幾らなんでもありえないだろうて。深く考えたら負けですね、ハイ。
遺伝子レベルで結ばれない二人、さてどうする?となったら唐突に出てくる父親の遺言、そして指輪。この指輪は能力の発露を抑えて二人が一緒にいても死ぬことはなくなるそうで。四次元ポケットの便利道具並のチートアイテムにワロタw
問題を解決したと思われた終盤、かりんが主人公に触れられなくなる事態が発生。ここで主人公は最適解を得る能力を使って「これは夢だ」という事実を知って、かりんのトラウマを解消してエンド。これは夢オチなんだ!という情報を得る主人公のシュールさは本作品最高クラスの笑いどころだと思います。私は腹を抱えて笑いました。


・弓ルート

どのルートでも冷静沈着だった主人公が突然ギャグもこなすようになります。そういうのを見ると、主人公との相性が最も良いのは弓なんじゃないかと思ったり。
多くはないのですが、ギャグが適度にはさまれるようになって、日常については読みやすいテキストだったと思います。対してシリアスパートは辿り着けない封印された場所を移動によって目指すという内容であるためか、どうしても読みにくさを感じてしまいましたね。精神的な観点だけで悠久の場所への入口が開ける椎名のほうがわかりやすかったです。

終盤はアーケン能力の副作用と思われる空間の裂け目との対戦が主軸でした。死ぬ可能性がある戦いに被保護者かつ生徒である主人公を動員してしまう桜子さんには突っ込んではいけないのでしょう。自然現象である裂け目を塞ぐだけなら良かったのですが、裂け目が自我を持つが如く多様な攻撃をしてくるあたりでまた笑わせてもらいました。なんでこう無駄に楽しい一捻り入れてくるのかw



・総評。

ギリギリ佳作・・・ですかね。

絵を筆頭に「ヒロインの可愛らしさを楽しむ」という萌えゲーとして中心的な役割は全うしていますし、異能力バトルによって差別化も十分出来ていると言ってよいでしょう。ただし設定や展開は非常に陳腐なので、シナリオに期待すると火傷します・・・が、上記に書きましたとおり、大きな破綻があるわけでなく不快感を感じるような部分もありませんので、最低限は満たしていると評価してよいかと。

この中途半端さを「絵が良いネタゲー」として楽しめる器量ある萌えゲーマーにおすすめしたいところですね。
 
別窓 | ゲーム感想。 | コメント:2 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

Clover Day's 感想&批評。

公式サイト。
http://www.alcot.biz/product/cld/index.html


ALcotの新作、「Clover Day's」をプレイしましたので感想でも。

ALcotさんの作品は殆どをプレイ済みです。処女作「Clover Heart’s」を意識した10周年記念作品ということで、Clover Heart’s(以下、クロハ)との比較要素が所々に含まれますので、ご留意ください。
公式には「Clover Heart’sをプレイしていなくても楽しめます」とのアナウンスがあります。しかし、シナリオ構成や演出、雰囲気などは色濃く引継いでいるため、個人的には是非ともクロハも併せてプレイすることを推奨します。

推奨攻略順としては、つばめと泉は連続で攻略すること、杏鈴は最後にとっておくことくらいです。推奨といっても相互にネタバレ要素はありませんので、好きなルートから攻略しても問題ありません。


※以下、ネタバレを含みます。


・音楽。10点。

BGM35曲、Vocal曲は3曲。曲数は標準以上で問題ないでしょう。

Vocal曲についてはOPである「Clover Day's」EDの「しあわせがたり」も良い曲ですが、どうしても2ndOPである新版Clover Heart’sの破壊力の前には霞んでしまいますね。オマージュでもなんでもなく、これそのものを持ってくるのは卑怯というか何と言いましょうか…感無量でした。もちろん、曲の中に台詞を入れてくる技法も踏襲し、OPだけで高まれる仕様になっております。

BGMについても至宝の出来。ここ数年で最高のものだったと思います。とにかく旋律が美しい。
極論を言うと「a memories for us feat."Day's"」で如何に高まれるか、この一点に特化した作品でしたね。この曲が流れるたびに叫んでいた気がします。


・絵。9点。

CG95枚(パッチで更に+10枚)、SDが40枚。

予約のパッチ込の枚数になりますが、CG枚数は3桁の大台に乗り、更にSD枚数がこれだけあれば文句なしでしょう。立ち絵についても十分以上に量がありました。
ALcotはそれこそ10年前から、パジャマなら髪を下ろすなど立ち絵によって髪型を変えたりしているのに、何で他のメーカーは追従しないんでしょうね。不思議です。
なお、背景や服装には存分にクロハ要素が詰まっているので、わかる人はすごく楽します。

質については若干のばらつきを感じる部分はあるものの、概ね問題なしでしょう。


・システム。8点。

Configシンプルながらも十分に設定項目は揃っています。必要なようなら上部にあるメニューから細かい設定を行うことが出来るため、不満を感じることは無いと思います。
skip速度はウインドウの大きさに依存しますが、おおよそ普通~やや低速といったところでしょうか。
UIについては快適かつ、優秀です。作品のカラーに合わせた色合いは上品で良いですね。

一点、非常に残念なのが泉の音声ボリュームが小さいこと。キャラクター別で調整できるというのは勿論把握していますが、それでもなお取り上げなくてはならないくらいにアンバランスです。どうしてこうなった。


・演出。9点。

スクリプトにより、キャラクターの表情がころころ変わるため見ていて飽きることはありません。台詞用のウインドウが動くのももはやお家芸ですね。賑やかさを感じさせつつ、うっとおしく感じない良いバランスで構成されていると感じました。
BGMの流れるタイミングについても完璧でした。前述の「a memories for us feat."Day's"」がしっかりと活きていたと思います。

あと望むとしたらカットインを入れる・・・とかですかね。現時点で完成されているといっても過言ではないので、このままでも良いのかもしれません。


・声優。10点。

演技については一切の文句なし。
Radio de ALcot!で培われた信頼なのか、難しい役どころを北見六花さん、遠野そよぎさんに任せているのかな、と。遠野さんといえば、ENGAGE LINKSでのヘレンの叫び声があり、そのあたりの経験がキャスト配置に活きている印象ですね。
個人的には杏鈴役の桐谷華さんの声で脳が溶けました。桐谷さんの声を聞く機会は結構あるのですが、段々演技の幅が広くなっていっているような。


・共通ルート。6点。

ノリのよさは相変わらず、読みやすいテキストに仕上がっております。パロネタは控えめですが下ネタの比重は相変わらずです。今思い返すと、話題の引き出しが他にも欲しかったところでしょうか。まあ、恥ずかしがるヒロインがいてこそというのもありますけどね。
その他は体験版の感想とほぼ同一となりますので省略します。

共通ルートの感想というより構成の話になるのですが、最初から全員好感度MAXであとは主人公が一人を選択するだけというのはやはり魅力を殺いでしまう要因になってしまっている印象を受けました。個別ルートにて三角関係を描くための下地であるのは間違いないのですが、やはりもう一歩、主人公への好意を隠した状態からスタートしてもらいたいなぁと。その分、この作品ではヒカルさんが個別で輝くんですけどね。


・杏鈴ルート。8点。

前半は杏璃が恋心を暴走させて三角関係へ、後半は紫苑と義臣の結婚が中心になります。

杏璃との和解のシーンは残酷さを内包しながらも、己の願いを貫く杏鈴の姿勢、傷を負いながらもそれを受け入れる杏璃の愛を感じて大変に良かったです。これだよ、この美醜混じり合った感情の高まりを私はALcotに求めていたんだよ!

後半の紫苑さん関連については、感動一直線でした。繊細さよりも力で押していく感じ、とでも言えばいいのでしょうかね。グランドルートと称するに相応しい展開だったと思います。久遠さんは鋼の精神の持ち主だったのに、姉さんはメンタル弱すぎで可愛い。

ただ、杏鈴本人の心理描写はかなり不足している印象を受けました。特に気になってしまったのは、主人公への恋心の自覚と母親の死に関するトラウマあたりですね。特にトラウマについては主人公から「お母さんは娘を許さないと思うか?」というその問いだけで乗り越えてしまうのは…いやいや10年思い悩んでいたのは何だったのかと。


・杏璃ルート。5点。

前半の恋心と家族関係の維持の間で葛藤する杏璃は切なさを感じさせてくれて、納得の出来。兄が離れていってしまうのではないか――という怖れを抱いて、必死に大人になろうとしていた杏璃の可愛らしさは至高でした。一方で、杏璃さんは駄妹すぎて面倒だと感じる部分が多々あるキャラクターである故、ユーザー側の懐の深さが求められますけどね。

対して後半は首を傾げざるを得ない展開でした。恋人関係になった二人はひたすらベタベタと場所を選ばず愛し合って、それが学園で騒ぎになって謹慎になって、親に責められた結果が「勘当されても構わない」「許しを請いたい」というのは幾らなんでも子供の理論すぎるような。

「物分りがいい振りをして、気持ちを押し込めて生きるのが大人なら、私はそんな大人になりたくない」

言葉は美しいのですけどね。しかし、やはり親の庇護下にある学生の立場では無鉄砲すぎましたし、行動が伴ってないとキツイです。これが例えば「虎吉が危ない。昔居場所を与えてくれた彼に恩返しをするんだ」的な話ならともかく、ところ構わず発情した結果でこれはちょっとマテやといわざるを得ないです。これを許して肯定してしまう父親たる義臣の懐が深すぎそして格好よすぎますわ。このルートに限らず、この父親がいたからこそバランスを保てている部分が多分にありますね。
選挙演説に対する主人公の奥の手もただの力技のクーデターですし、杏璃たちに対する悪意も幼稚すぎましたし、なんだかなぁ・・・いっそのこと、ロシアマフィアが攻め込んできたほうが面白(ry


・ヒカル&ヘキルルート。10点。

まずは最初からフルスロットルだったヘキルから。
幼い感情を相手に叩きつけるだけだったヘキルが、感情とは双方向に伝え合って初めて意味を成すものであることを知っていく過程は感動的というわけではないのですが、ほっこりする良いお話でした。既に好感度MAXで余地が無いと思っていたところを、ヘキルの成長という形でしっかり描いたのは高く評価したい。
しかしまあ、身体は大人なのに頭が子供とかイイですね。実にイイですね!

後半はヒカルの攻略。彼女は絵の才能の無さから、ヘキルに対する劣等感そのものといっても良い存在でした。ヒカルはヒロインの中では唯一わかりやすくはデレていませんでしたし、そんな彼女が自分の想いを発する場面は正直震えました。
二人の入れ替わりは中の人のこともあって想定済みでしたが、それが暴露されるのもその後の告白に繋がるのも非常にスピーディで、不意打ちになったのが大きかったのかもしれません。

鏡合せな二人、彼女たちの間に生まれた感情は決して良いものだけではなかったはずですが、それでも自分の望むものを投げ打ってでも相手の幸せを望む姉妹愛が非常に美しく、満足のいくシナリオでした。


・つばめルート。9点。

演劇を中心に、関係の変化への戸惑いと渇望を示したシナリオでした。

主人公の相手となる姫役をヒカルと争うも、実力を出し切れず敗北、一度は諦めるものの再オーディションを懇願し、それでも自分の演技を出来ずに敗北、長年の夢を諦めざるを得ない状況に追い込まれて号泣。
この追い込まれていくような息苦しさ、そして感情の爆発、これぞクロハの後継たるシナリオですね。基本は10年前の焼き直しではありますが、つばめ本人に心理を語らせるのを減らして表情などで演出し文章量の上ではやや軽く、しかし胸にくる重さは変わらぬものであるなど、より現代向けにブラッシュアップしてきた印象です。これが今のALcotの実力なのか・・・!
二人が付き合うまでの重い過程を抜けて、ひたすら二人で甘い生活を過ごして、最後に山場を持ってくるという、完全に役割を分離したこの構成もクロハのCHAPTER形式を思い出しますね。

惜しむらくは終盤の盛り上がりがやや足らなかったことですかね。正直、今更三角関係かよというのと、演劇であるという設定上、どうしてもキーワードからつばめらしさを感じられることが出来なかったのが大きかったです。そこは仕方がないのかなぁ。


・泉ルート。4点。

告白に至る過程は全ヒロインの中でいちばんあっさり風味でした。オナディーであるあたりが笑わせてもらったくらいでしょうか。10年間想い続けてきたというあたりは最高に可愛くなれる要素のはずなのですが、これで好意を隠せてると思うほうがおかしいレベルの暴露属性であったのがヒカルとの差異になってしまったのかなと思いました。

後半は泉の家族の話。
泉と瑞穂は生き別れた双子だった、顔を見たこともない父親との距離、西園寺家の内紛など、読み応えがあるネタは揃っていたと思うのですが、キャラクターの行動特性に無理がありすぎて楽しめませんでした。街中で極秘情報を平気で語っていた西園寺先生とか、ずっと離れていたはずなのにすぐ仲良くなれる瑞穂と泉の母とか。突然殴り合いを始めた主人公と虎吉とかはどうしたんだお前らと思わず叫びたくなりましたね。シナリオの展開という都合もありましょうが、もうちょっと自然にキャラクターを動かしてもらいたかったところです。
泉の父親に対する葛藤はよく描けていたので、なおのこと残念。


・総評。

傑作。

ALcotの10年記念に相応しい高品質な作品でした。
隙が少ないという点では万人にお薦めできますし、特に感動できる作品をお探しの人には是非とも薦めたいですね。



極めて個人的にな意見を書かせていただくと、ALcotというメーカーには本当に10年間、こういう作品をまた作ってくれることを願っていた身ですので評価以上に嬉しかったりしています。Clover Heart’sで感じたその感動は10年経った今でもなお、私を感動させてくれるというその事実が何より嬉しい。ありがとうございました。
別窓 | ゲーム感想。 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
| 煩悩と惰性。 |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。