煩悩と惰性。

適当に日々思ったこと綴るところです。

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ゆめみがちーく! Yumemiga-cheek! 体験版感想。

公式サイト。
http://www.studio-blanket.info/yumemiga-cheek/index.html

6/27に発売予定のstudio blanketの新作「ゆめみがちーく! Yumemiga-cheek!」の体験版をプレイしましたので感想でも。


・絵。

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萌えゲーに通ずるもののあるキャラクターデザインですが、線がやや硬く肉感があり、抜きゲー向きで良いですね。体験版に収録されているCGにしても公式サイトで公開されているものにしても、現時点では崩れなどは一切見当たらないのは安心ですね。逆に言えば構図の真新しさなどもありませんでしたけど・・・。

対してサブキャラクターはメインヒロインたちと並べてはいけないくらい質が低いのですが、これはもうちょっとなんとかならなかったのか。


・システム。

configについては必要なものは揃っており、かつskip速度が選べたり、キャラ別に文字色を選べたりと充実してます。ただしskip速度は最速のノーウェイトでも程々の速さなので、速度を選ぶようなことはないと思います。
一点、射精箇所の固定オプションがあるのはこの手のゲームとしては重要な要素ですね。大変いいです。

唯一残念なのはXGA(1024×768)しかない解像度。4:3を崩すと絵の構図も考えなければならないので、そこは安易に変更は出来ないとは思うのですが、1600×1200とかそのくらい欲しいですね。


・シナリオ。

朝から晩まで自慰のことしか考えていない主人公の突き抜け方に脱帽です。朝起きて3分でオナニーとか只者じゃないですし、学校でナチュラルにオナニーを敢行するその無鉄砲さも結構ヤバイ。
まあ、脳内100%エロスでむっつりというのはエロス方面に期待が持てようというものです。「10分間好きにしていいよ」と言われて胸を触っていたら終わってしまったというそのアホさもいい按配になっているのではないでしょうか。
ただしこの主人公はエロへの興味を隠すために頭の悪い言い訳を繰り返す傾向にあるため、日常テキストについては面白いと思える部分が殆どなく、見ていてストレスが溜まりかねないというのはネガティブですね。まあ、エロのためにエロ以外を切り捨てたという点では評価できるところでしょうか。

ヒロインごとにエロの傾向があるようで、マンネリにならなさそうなのは良いポイントです。美織は誘い受け、鈴はやや陵辱色もあるSM系ですかね。樹梨は近親相姦で堕ちる系、日向は・・・なんでしょう、とりあえずおっぱいか。

懸念事項としては、エロ重視の割にシーンの尺が長くなく、そしてフェチズムも感じられない点。後者は主人公の性格もあって過ぎた希望だとしても、前者は物量でなんとかしてもらいたいところ。さて何シーン用意してくるかが楽しみです。
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こいなか -小田舎で初恋×中出しセクシャルライフ- 体験版感想。

公式サイト。
http://www.e-rondo.jp/products/dev001kn/top.html

6/27に発売予定のeRONDOの新作「こいなか -小田舎で初恋×中出しセクシャルライフ-」の体験版をプレイしましたので感想でも。


・絵。

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塗りはやや淡めであっさりした印象を受けます。絵を中心に売っていく萌えゲーとしてもやっていけそうな絵柄でありながら、装飾の少なさなどが舞台が田舎であることにマッチしており、かなり期待が持てます。不満点としてはお風呂では髪を下ろしてもらいたい、というくらいでしょうか。
主人公の配置などの問題で一般的に崩れることが多いエロシーンについても、現状では人体骨格を無視したような絵は見当たりませんし、安心してプレイできそうです。


・システム。

configについてはウインドウサイズの変更なども装備しており、必要なものは揃っています。skipは早くもなく遅くもなく、演出については最低限ですかね。
テキストウインドウについて、発言者の名前は大きく表示される反面、文章そのものの表示領域が妙に狭いのは不思議。

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純愛系の作品では珍しい、調教パートみたいな選択肢が登場します。選択によりスキルが開放されていくようですね。


・シナリオ。

「神社の跡取りである主人公が子供を作らないと神の力が弱まって村が大変なことになるから、子作りがんばってね!」という設定でナチュラルに性行為に突撃していきます。
エロへの導線ははっきりしているものの他のエロ特化ゲームと比べると導入はかなり丁寧で、舞台背景とキャラクターの性格をしっかり把握できるのは良いポイントでしょう。ただまあ、日常にテキストが面白いかと言えばそんなこともなく、わずらわしさを感じてしまう部分もあったり。冒頭部分はともかく、夜の生活がはじまった後、特にみおの学校での態度が変わってないのは残念ですかね。せっかくエロと対応する立場にある「日常」を描くのだから、それなりの変化が欲しいところ。

ヒロインについては舞とみおを中心とし、オカエリ・ともか・ひびきがサブヒロインという配置のようです。
ただし、最初から主人公の妻になるつもりでド田舎からやってきたという舞さんはその感性の違いについていくのが精一杯で、どうにも今一歩魅力を出し切れていない印象が。彼女も男性器を見たタイミングでは恥ずかしがりましたが、そのあたりが正統派であり一般常識を持つが故に恋愛感情と羞恥心をはっきり表してくるみおさんと比べるとかなり力不足ですね。というかみおさんはオーソドックスな幼馴染属性であり、シンプルであるが故に魅力的に仕上がっていますね。実にイイ。

主人公については評価が難しいところ。野暮ったい男子学生というのは別にかまわないのですが、周囲をとりまく人に対しては強気でツッコミを入れていく性格というのはなかなか受け入れがたいですね。エロをこなしていくためにはそれなりに強気でいかないといけないのも理解はできるのですが。
あと、「自分は普通の生活がしたい。だから公務員を目指す」という幼稚というか、無意識にあらゆる方面に喧嘩を売るような発言を冒頭でかましてくるあたりは・・・駄目でしょう。

エロについては、性交渉本番よりも前戯のほうがエロいように感じられました。特にみおのパンツに対するこだわりは良かったです。白パンいいよ白パン。
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Golden Marriage 感想&批評。

公式サイト。
http://www.ensemble-game.com/08.goldenmarriage/index.html


ensembleの新作、「Golden Marriage」をプレイしましたので感想でも。

ensembleの過去作品は「花と乙女に祝福を」、「お嬢様はご機嫌ナナメ」をプレイ済みです。以下の感想には後者との比較が含まれますのでご注意ください。

推奨攻略順は特にありません。どのルートも似たり寄ったりですので、好きなキャラクターから攻略していけばストレスは少ないでしょう。


※以下、ネタバレを含みます。


・音楽。7点。

BGMは20曲、Vocal曲は3曲。
Vocal曲はDucaさんの歌う「marry me?」の存在感がありすぎて他が霞みます。1stOPの「Jewel Love」とは何だったのか。いや、決して悪い曲というわけではないのですが、どうにも作品にあっていないような。

BGMはかなり大人しめなラインナップであまり記憶に残らず。あえて耳に残ったもの挙げると「Samurai Road」ですかねぇ。極道っぽさが出てる気がします。


・絵。7点。

本編でCG78枚、エピソード0で2枚、マリーカパッチで4枚、計84枚。

フルプライスを超えるお値段ということも考慮すれば、やや物足らない印象を受けます。シナリオが対して長くないので、プレイ中に不足を感じることはあまりないですが、もうちょっとエロCGを増やしても良かったのではと思うところ。
立ち絵についても服装が3種類なのはギリギリかなぁと思うところ。制服・私服・寝巻きorバイト制服ですからね。あと1種類あれば相当違ってきたと思うのですが・・・コスト的に難しいのでしょうか。

キャラクターデザインについては可愛らしく、ensembleならではの柔らかい塗りも相俟って質は高めと言ってよいかと思います。些細なことですが、玲だけ寝るときだろうがお風呂だろうが髪飾りを一切外さなかったのは何ででしょうね・・・?


・システム。6点。

Config設定項目は十分。ウインドウサイズは変更可能ですしね。ただ、WillPlus系列のシステムは全体的に動作が重く、skip速度はそこそこ。
UIはかなり野暮な印象を受けました。PULLTOPの「ココロ@ファンクション!」などといった業界最上位レベルに引き上げろとまでは言いませんが、色使いだけでなく作風にあわせた豪華な雰囲気が欲しいところ。


・演出。4点。

スクリプトはほぼ組まれておらず。地震の時に画面が揺れる、踊っているときに立ち絵が左右に動く、くらいでしょうか。お嬢ナナのアイドルルートでは頑張って動かしていた記憶があるのですが、どうやら諦めてしまった様子。


・声。8点。

絵と並んで、この作品の主要な要素です。
夏野こおりさんはかなりのベテランであるという認識ですが、なかなか見ないキャラクターを演じており、コレだけでも私は大変に満足です。玲さんは結構な頻度で叫んでいたのもGJでした。
桐谷華さんは未だ徐々に演技の幅を広げている様子が見受けられました。今回は妹のほうが、杏鈴と真咲を合わせてアレンジを加えた感じ、弟は今までに聞いたことのない声でした。どこまでいくんだろうこの方は。
今回初めて声を聞いた香山いちごさんのマリーカは、棒っぽさと可愛らしさが同居しており、個人的に好みの声でした。

ただまあ、モブキャラの大半には声がついておらず、2014年の作品としてはパートボイスはかなり残念ですね。


・シナリオ。3点。

章仕立ての構成になっており、5章までが共通、個別が2章、計7章構成となっております。共通ルート最後のダンスで主人公は婚約者となる女性にプロポーズし、そのままその相手と個別へという流れです。

主人公もヒロインたちも各々の人格をしっかり形成しており、萌え系エロゲでよく見かけるような極端な依存などの関係はほぼ見受けられません。勿論、そういう萌えゲーが良いという方も多くいましょうが、適度な距離感を保ちながらの人間関係は心地よいものを感じますし、他の作品との差別化という点でも十分な役割を果たしています。「お金」という非常にリアルな要素を前面に押し出した成果なんでしょうかね、これは。

・・・と、ミクロ単位では悪くないものの、全体を見渡すと総崩れを起こしています。

まず、活かされていない、存在意義が不明な設定が多すぎます。主人公は過去に金持ちであることを利用して女漁りをしていたとか、主人公両親の死についての陰謀とか、謎外国人とか。透子のおもらし属性のような、見ていて微笑ましくなるようなものならともかく、徒に不快感だけを与えるだけの無駄設定は何とかしてもらいたいところ。各ルートがしっかり実装されておりEDまでしっかり描かれている以上、あまり言いたくはないですが、未完成ではないかと疑いたくなるところです。

ヒロインの性格にも疑問がつきます。人の金を代理で投資しているだけで投資家面しちゃう透子さん、ヴィンテージヴィオラが手に入ったら突然自分の演奏スタイルを変えてしまう玲さんあたりは強い違和感を感じました。伏線でもなんでもなく、シナリオの都合に合わせて登場人物が歪められるのは物語として破綻しているような・・・。

そして最大の難物、主人公。お金持ちで羽振りがよく、強く主張せず、包容力がある。そこまでなら全然王子様として通用するキャラクターだと思うのですが、3章にあった「花純を助けるために暴力団の闇金業者に5000万円を支払う」というエピソードがキ○ガイすぎて笑えない。両親が健在の頃は3LDKに住んでいたとのことですが、5000万もの金をあっさり払ってしまうのはやはり通常の金銭感覚ではないわけで。しかも相手は暴力団、本来の資金源たる叔父にも迷惑がかかりうる相手に対してこの独断専行は擁護のしようが無いです。透子にも9桁に上る資金を預けており、それを高リスク運用させていたあたりも大変歪ですし、気味の悪さしか感じませんでした。
共通ルート最後の、叔父から「跡継ぎになりたいなら早く婚約者を決めろ」と言われての告白も恋愛感情を感じさせず、不気味さを増幅させるだけでした。いや、恋愛感情よりも自分の中にある勘定を優先させる姿勢が駄目とかそういうつもりは無いんですけどね。しかしその勘定は叔父の発言によるものであり、久美が「まだ今この家にいる人間のほうがマシ」という言葉におされての思考であり、その主体性の無さはまるで人形のようだな、と。

一応、各ルートの感想を簡単・適当に。


・透子ルート。

ensemble名物、経済戦争ネタのルートです。お嬢ナナと比較して経済を語る比率が大幅に減少していますが、それでも頭を抱えたくなるような部分はありまして。

ツッコミを入れる前にプロットについて意見を述べておきます。
経済戦争というのは第一ステップとして、どれだけの資金を投入するか、投入する覚悟があるかが争点となります。端的には資金量の大きいほうが勝ちますが、手札以上のものを賭けて相手にプレッシャーを与えて下ろさせるなど、そこに駆け引きがあり、ドラマがあるわけです。
第二に人脈ですね。敵対的買収の話になると、これは資金提供者を集めるという意味で上記に帰属しますが、新規事業案件の許可などの話になると、政治家との関係が強いところが当然大きな権益を譲り受けることが多いです。
第三の戦場は司法でしょうか。まあ、そこまでもつれ込むと泥沼ですが。

んで、そんな泥臭い、人脈と金がモノをいう世界を学園モノの枠内で描けるかというと、あまり考えなくともわかると思いますが・・・かなり難しいわけですね。学生では諸々制限がかかりすぎて争いに向かないのは勿論のこと、萌えゲーに泥臭い争い雰囲気は合わないわけですし。
お嬢ナナの主人公たる元は学園生活を送りながらでも暗躍するだけの気概がありましたが、こちらの主人公はそんな闘争心も無いわけで、尚更上記のような争いには向くはずも無く、いい加減にそのあたりを理解して骨子を組み立てないとライターの経済知識量以前のところで作品は躓くわけです。経済ネタを使って味付けするという挑戦については応援したいところですが、基礎をもっと練ってからにするべきでは?と思わずにはいられません。
この作品では一学生であった主人公が財閥跡取りに抜擢されるという、全くの素人が修羅として覚醒するまでの無理のない筋道が立てられていたわけですから、跡取りとして求められる姿勢と優しく主体性のない元々の自分の間で葛藤するという流れにすればかなり面白くなったと思うのですけどね。
守らなければならない相手として認識していたヒロインが苦悩する主人公を助けて、主人公は自分らしさを保ちつつ跡継ぎとして覚醒していく――これで「お金か、愛か、いや両方でしょ!」というこの作品に合う(?)流れになったんじゃないかと。

以下はツッコミです。
まず、「安定した下落傾向にあった一条寺グループの株価はV字反転した。これは不自然だ」と語りだす透子さんとエルヴィラ母さんですが、安定した下落傾向だったのならば空売りしていた連中が買い戻すとか、逆にHFが売ってる投資家に仕掛けてきたとか、そういう発想にならない貴女方が不思議です。・・・ensembleの中の人ってHFは経営権狙いの買収しかしないと考えているんじゃなかろうかと邪推してしまいますね。
「ネット上の投資家コミュニティとかを見たけど、一条寺株を買おうなんていう機運は無かった」とは透子さんの弁ですが、一番大きく金を動かす機関投資家がネットのオープンスペースで投資計画を練っているはず無いじゃないですか、企業秘密ですよよよと。

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(クリックで画像は拡大します)

5%ルールの報告書って金融商品取引法の第27条の2に定められている公開買い付けの条件のことだと思われるのですが、

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リッチさん、法律ガン無視で1/3の株を買い付けていてクッソワロタwww
恩返しとかそういう問題じゃねぇよ、それ犯罪だから!

あと、ここで「透子さんは素晴らしい投資家」との評をいただくのですが、人様の金を自分は無リスクで投資していて素晴らしいも何もあったものではないのではと思う。自分で稼いだ資金を投資してこそ、ですよ?

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黒幕の言葉がとても身に染みますね・・・。
不可解なのですが、5%ルールという言葉が出てくる時点で公開買い付けが必要となる基準までシナリオライターは知っていたはずにも拘らず、何故こんな破天荒なことをやってしまったのか。

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いえ、適当でいい加減なのは株式ではなく、世界のほうです。本当にありがとうございました。


・玲ルート。

「人生ヴィオラに捧げてますからー!」というのは嘘ではなかった。個別ルートの中身が殆どヴィオラで笑いました。
スポ根ものとしては悪くないと思うのですが、終盤に玲のキャラクターがかなりぶれてしまったのが残念。
ヴィンテージヴィオラを手に入れたからといって今までの演奏スタイルを捨ててしまうのも、憧れの人に弟子入りする理由に名声とか突っ張っちゃうのも、彼女らしくないと思うんですけどね・・・。
まあ、もう夏野こおりさんの声が堪能できただけでこれ以上は望みません。ハイ。


・花純ルート。

二人は婚約者となりパーティなどに参加し社交界デビューを果たしつつあった最中、花純さんのお菓子屋さんやりたいという希望により、財閥跡取りの道を諦めるルート。
一応、愛と金のどちらをとりますか?という二者択一を求めてくるルートではあるのですが、主人公は一切の迷い無く愛を取ってしまう上、それによる制裁などが一切無かったため、何を描きたかったのかまるで理解できないシナリオになってます。財閥跡取りとして親族以外にも紹介されつつあったにも関わらず放棄するとか迷惑すぎるにも程があると思うのですが、そこに対する謝罪の必要性を意識すらしてないのはどうなのかね?と。

エロゲの登場人物は18歳以上云々というのは置いておくとして、小学生の子供二人、学生の娘の3人を放置して逃げた花純の両親が「実はいい人だったんです!」と描写してしまうあたり、なんかもう色々とヤバイですこのルート。あんたの娘、お前らの借金で泡風呂に沈められそうになったんだぜ。これでまだ親への愛情が残ってるという花純さんは将来大変なことになりそう。・・・そう考えると財閥を潰しかねない女性を止めることができたハッピーストーリー?いやいや。
露見しなければ犯罪じゃない――そんな言葉がぬるく感じられるほどに腹黒い無責任な物語でした。世の中、善人ほど痛い目を見るという残念な真理を見せつけられました。こういうのを胸糞と表現すればいいのでしょうかね。


・紫子ルート。

主人公覚醒、誰だお前はと叫びたくなるくらい暑苦しい男になります。別人というより真逆の性格に反転していて、ライター間の意思疎通が取れていなかっただけとも思えないので、意図的にやったんですかねぇ?これは。このくらい人間味があってもいいじゃないと思う反面、やはり作品としての整合性という観点では難ありで判断に困るところです。

内容としては春の人と称されるだけあって、流石のエロスですね!というくらいしかありません。ある意味、CGを堪能しましょうという姿勢が垣間見れて、潔いシナリオになっております。
ただ、詩綾お嬢様の変態さ加減を思い出すと、物足らないなぁと思ってしまうのもまた事実。


・瑠璃ルート。

瑠璃さん決して可愛くないわけではないのに、極道の親父のツンデレっぷりしか思い出せないシナリオです。なんだこれ。殴り込みのところは結構ワクワクしたのですが、こちらも黒幕・ライナーさんが途中退場してしまったため尻すぼみに。どのルートでも着地点が「主人公とヒロインが結婚する」以外の要素が非常に弱いあたり、やはりプロットに問題があるのではと思ってしまうところ。
極道の娘との恋愛、財閥跡取り、十二分に二者択一の「愛か、金か」を描ける余地はあったはずなのに。どうしてこうなった。

・・・徐々に感想の文章が短くなってきているのは、本当に書くことが無いからです。お察しください。


・マリーカルート。

30分で終わります。せっかくのシーンは夢オチ、マリーカの姫設定はほぼ活かされず、正直何のためにいたんだこの娘?てか入国時にパスポートはどうした?と思ってしまうあたりが切ない。
「マリーカ攻略パッチがつきます!」と強く広報していたのだから、もっと質にせよ量にせよ充実してもらいたいところ。


・総評。

凡作。

最低限、画集としての役割はありますし、声優さんのチョイスはなかなか面白いと感じられたのですが、いかんせん肝心のシナリオが全く良くないです。設定のぶん投げやキャラクターの性格矛盾など、極めて浅いところで躓いていますし、「良い作品を、消費者に喜んでもらえるような作品を作る気ありましたか?」と問いかけたいレベルです。

もうちょっと頑張って欲しい。
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魔女こいにっき 感想&批評。

公式サイト。
http://qoo.amuse-c.jp/01_mazyokoi/index.html


Qoo brandの新作、「魔女こいにっき」をプレイしましたので感想でも。

本作にて企画及びシナリオを担当されている新島夕氏の作品をプレイするのは始めてであるため、製作者単位の過去作との比較も行えませんのでご了承ください。

実質一本道であるため推奨攻略順はありません。ただしED後におまけのようなルート分岐が追加されるので、注意。


※以下、ネタバレを含みます。


・音楽。9点。

BGMは27曲、Vocal曲は5曲。
別売りのキャラクターソングを用いているわけではないのに、Vocal曲がこれだけ多いのは特筆するべき点ですね。

BGMは適度に主張があり、良い按配です。
Vocal曲の「Dragon Burger」とBGMの「昼下がりのお茶会」「満腹気分」はメロディラインが同一であるため、前者登場以後はどうしても口ずさみたくなるのはご愛嬌。トゥールットゥルットットゥ~♪
Vocal曲については「ヒステリア」が圧倒的な存在感でアンセム候補ですね。OP曲たる「花びらとりぼん」がそこまで記憶に残る曲ではなかったのを強く補う形になっています。どこかでヒステリアを聴けたら間違いなく高まるでしょう。


・絵。7点。

CG82枚(ありす15枚、零&カノン16枚、聖15枚、美衣11枚、崑崙8枚、あけみちゃん4枚、恋3枚、その他10枚)。
テキスト量との対比という点でも絶対的な分量という観点でも、CG枚数が足りていない印象を受けました。差分についても足りていないと感じさせられる部分が多く、量的には若干不満が残るかなと。コストパフォーマンスという観点では、フルプライスを越える9800円が定価なのですし、3桁かそれに準ずる枚数が欲しかったところですね。

CGの質については申し分なし。それぞれの原画さんは存分に力量を発揮しているように感じられましたし、塗りについても統一感があり、不満を感じるような部分はありません。
絵、というよりシステム寄りの話になるのですが、背景やCGと比較して立ち絵の解像度が妙に低く荒いのは残念。


・システム。7点。

Config設定項目は必要最低限ながらほぼ十分。一点、ウインドウの透明度は変更できたほうが嬉しかったかもです。全体的に動作が軽く、skip速度が速いのは良いですね。ウインドウサイズが変更可能なのも評価。

UIについてですが、テキストウインドウにカーソルを置かなければメニュー項目が登場せず、普段のプレイに邪魔な要素を排しているのは良い配慮かと。バックログからのジャンプ機能がないのはかなり残念ですが、バックログからタイトル画面に戻れるのは意外と便利でした。


・演出。4点。

スクリプトは殆ど組まれておらず、時々思い出したかのように立ち絵が動く程度です。もうちょっと動いて欲しかったと思います。
何箇所か漢字変換の誤字を見かけました。「全て」とするべきところが「統べて」になってるのが2箇所あったり・・・他はメモをとっていなかったので詳しくは憶えていないです。


・声。10点。

文句なし。
幅広い年代の声を演じたくすはらゆいさん、似て非なるキャラクターを演じた結衣菜さん等の声を聴いてると声優さんのすごさというのを感じますね。
個人的にはあけみちゃんを演じた鹿野まなかさんの声がすごく良かったのですが、駄目絶対音感を持たない私には誰かの別名義なのか等の判断がつきません・・・。

そういえば一箇所、歌音がフルネームで自分の名前を言うところがノイズっぽくなってました。録音環境のミスですかね。


・シナリオ。8点。

複数の時間軸を同時に描きつつ最後にそれを零さず一本にまとめており、しっかり伏線を撒いて回収していく等、構成の素晴らしさでは圧倒的です。地理的にも人間関係的にも狭くはないこの世界観をまとめきった手腕と、それに付随して「この先、どのように纏めるのか」とワクワクさせられた高揚感は他の作品では得がたいものでした。
この一点だけでも「魔女こいにっき」という作品をプレイした価値があったと言っても決して過言ではないです。

この物語が我々読み手に投げかけているメッセージも考えると面白いですね。正直、メッセージ性という観点では、この作品は盛りだくさん過ぎてプレイ終了後約1日たった今でも全然整理できておりませんけれども。どういう切り口で思考するのが良いのだろうか?と、考えられるだけの余地がある、これも殆どのエロゲでは味わえない貴重な要素かと思います。


とまあ、エロゲらしからぬ(?)評価するべきポイントが多い反面、気になったところも。

構成の精緻さに全力を費やした反動とでも言いましょうか、シナリオについては物語的というより論文的になっております。具体的には、場面の連続性がやや弱く、目に前にある問題に対して登場人物たちが葛藤する描写などはかなり薄く、「感動」を得にくい構成だと感じました。
これは個人的な所感ですが、エロゲをプレイする動機の一つに、シナリオ以外にも絵や音楽で没入感を高めて得られるもの、その最たるものとして感動を挙げる人は多いのではないでしょうか。そこを外してきているのは評価をするにあたり、大変に難しいところではありますね。
まあ、既に大ボリュームと呼べるだけの分量があり、ここから感情の機微を追加していくと製作者側は勿論のこと消費者側も辛くなりますし、消費者側にも幅広い作品を受け入れるだけの度量が必要だとは思うのですが・・・せめて、最後のありすと物語を終える部分については手厚く描写しても良かったかも知れません。


一応、各ルートの感想を簡単・適当に。

・恋ルート。

コンパクトながら、ふらふらとしていた恋が覚悟を決めて自分の夢に向かって走り出すまでの過程を美しく描いており、物語の序盤としては申し分ないクオリティだったかと思います。
恋は他校の生徒ということで、他のヒロインとの関係性を持たず、その後の登場頻度もほぼ壊滅的であったのが惜しい。彼女の物語をもっと見たかったです。


・あけみルート。

あけみちゃん可愛い。恋もそうでしたが、サブヒロインとは思えない貫禄を感じます。
父親との邂逅は切なさがあり、自身が娘であるという可能性を伝えないあけみちゃんの決断は、ただ長く生きてきているだけのジャバウォックには作れない物語のあり方だったのではないでしょうか。キャバ嬢っぽくて処女っぽくて可愛いのに、やはり大人な判断ができるとか、やっぱりサブヒロインとは思えない貫禄がありますね。


・美衣ルート。

「物語とは美しく、最高の状態で終わっておくものだ――」という常識というか持論というか、それを表現したシナリオでした。
ただまあ、魔女こいにっきを構成する一パーツとしての存在意義以上のものを感じられなかったというのも正直な意見であります。公式サイトや体験版で見ていたのより圧倒的に美衣がイイ女であったのを実感できただけで満足するべきなのかしら。

なお、この美衣ルートと後述の聖ルートは主人公のキャラがずいぶんと異なるため、別ライター担当なのかな、と思いました。彼女もありすなのにね。


・聖ルート。

他ルートと比べて心理描写、連続的な場面の展開が描かれた、他のエロゲに近い印象を受けるシナリオでした。それでも恋に落ちるまでの過程は急転直下のハードランディング気味でしたけれど。
天使でしかなかった聖が人となり、子供と親を介して人間になり、自分の人生という物語の語り手になっていくまでの過程を綺麗に描いていたと思います。
まあ、贅沢を言うと、ざっくりとした描写で進むこの作品に慣れつつあったこの中盤で、細かい描写をされると面倒に感じてしまうジレンマが。難しいね。


・三人衆ルート。

箸休めのような存在。アホの子な三人衆可愛い。堀田としかエロいことができなかったのが大変強い不満だったり。王よ、全員食べてしまいましょう。


・零&カノンルート。

前半の200年前の歌音との逢瀬についてはジャバウォックの来歴と時計坂の歴史を端的に語っており、なるほどな、と。歌音との逢瀬だけでカノンのHシーン枠を使い切ったのを確認したときにはどうするんだコレと思いましたが・・・カノンの肉体はどうであれ、その魂たる歌音と済ませているからいいのか、な?
先生、私は現代に生きる黒カノンさんとえっちぃことがしたいです!

後半は突然、厨二病バトルっぽい展開を見せるルートに変貌していて笑いました。終盤に近づいてからの異能力バトルは楽しくて好きです。それにしても唐突に出てきて強姦されて出番を終えたあの双子の存在意義って一体なんだったのでしょう。
しかしまあ、器であるカノン、夫婦喧嘩に巻き込まれてる崑崙、痴呆症なありすと結構なラインナップのヒロインたちですが、作り物でしかない零も相当可哀想な存在ですね。切ない。


・崑崙ルート。

崑崙ちゃん覚醒。こう、プレイ後に思い返すと、彼女が最も悲劇的で正統派のヒロインなのかなと。それが幻どころか嘘の上に成り立った生活であったとしても、主人公と仲良く生活をしていた彼女の笑顔と「風でしかなかった自分が、貴方のおかげで一時人間になれた」という呟きが切なすぎます。


・ありすルート。

正直、たくみとありすの関係性に運命的なものを感じられないんですよね。崑崙や歌音の物語と対比させてしまうと特に。彼女が特別なのは数十年にわたるジャバウォックと生活をしてきたという事実であり、そこで紡がれた深い愛だったと思うのですが、そこはエロゲの宿命もあってか非常に軽く流されてしまったのがどうにも苦しかったかなと。
にっきと現実の時間を逢わせるまでに長い長い旅をしてきた、なら最後は感動的な邂逅があってもいいじゃないか!とどうしても思ってしまうわけです。ここさえ盛り上げてくれたらなぁと思わずにはいられません。
一番美しいところで終わらない、本物の物語=人生というのはそういうものという強いメッセージが込められているようにも取れるんですけどね。


・アリス。

ヤンデレお后様。崑崙ちゃんの不幸は彼女の従者であったことですね。
現代の日本人の感性でいうと、愛を誓っておきながら妻を放置して遊びほうけていたジャバウォック王が全て悪い、ような・・・。
読み手ではなく語り手に、傍観者とならず自分の物語を、人生を紡ぐことが重要である、と読み取れるような終わり方ですが、正直「夫婦喧嘩は怖いぞ、妻は大切に」という切実なメッセージが込められているような気がしてならないのです私。

※ 6/13 追記。
魔女こいにっきを読むことで自分を慰めていた、停滞していたアリスに対してジャバウォックは「語れ」と言いました。

・アリスは魔女こいにっきの読み手であり、それすなわち「魔女こいにっき」というエロゲをプレイしている我々ユーザーの投影。
・読み手から語り手になれ。自分の物語を語れ。逃避するな。
・この作品において物語とは(極論ではありますが)恋の物語である。

これを簡単に纏めますと「部屋に篭ってエロゲばかりやっておらず、外に出ろ。恋をしろ」という我々へのメッセージなんじゃなかろうかと。エロゲ作品としては自己否定が強烈すぎる解釈だとは思いますが、私の脳内で繋がったのでとりあえず書いておきます。・・・まあ、我ながら強引すぎる解釈だとは思ってます。



・総評。

名作、かな。

類稀なる構成の巧さ、しかし感動要素の弱さもあり評価に悩むところではありましたが、長所を最大限評価する方向で決めました。プレイ中にとにかく熱中できる、没頭できる、それに値するだけの作品であるのは間違いないですし。
「魔女こいにっき」はプレイするにあたって、求められる姿勢が他作品と異なりますので、そのあたりを重々承知の上で楽しむ必要があると思います。そういう点では上級者(?)向けのエロゲになるんでしょうかね。

しばらくは作品に込められたメッセージの解読と解釈だけで相当遊べそうです。とりあえずテキストを読んで終わりではない、CGを見て終わりでもない、その先まで楽しめるそんな作品に出会えたことに感謝ですね。
製作に関わった皆様、お疲れ様でした。次回作も期待しています。
 
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