中の人などいない! 感想&批評。2012-09-02 Sun 00:16
公式HP。
http://www.alcot.biz/product/naka/index.html ALcot新作、「中の人などいない!」をプレイしたので、感想でも。 ※以下、多少のネタバレを含みます。 ・音楽。8点。 劇中BGMが30曲にVocal曲が3曲(うち1曲がアレンジなので実質2曲)、ALcotではおなじみのタイトル画面の賑やかになっていく楽曲が5アレンジあります。 でしゃばりすぎず、かといって存在感がないわけでもなく、総じて良いBGMだったかと思います。Vocal曲も作品のイメージに合致した疾走感のある曲でgoodです。 ・絵。9点。 CGは103枚(内訳:各ヒロイン22枚ずつ、その他CG15枚)SDは36枚。CGだけで三桁というのは素晴らしいですが、SDの豊富さも手伝って、プレイ中に寂しさを感じることはないです。また、今回もキャラクターは存分に可愛らしく描かれており文句なし。ALcotってCG枚数が80枚以下でどちらかというと量的な面では残念な印象があったのですが、今作は素晴らしいです。 立ち絵については、服装が6種類程度準備されており満足な反面、ポーズが2種類しかなかったことがちょっと残念ですね。CGが多いため、些細な問題ではあるのですけれれどね。 ・システム。6点。 configなどは特段問題なし。 演出面ではキャラクターが動いており、いい感じ・・・ではありますが、ほかのソフトハウスではもっと派手に動き回っている作品もありますし、もっともっと動いてほしいとは思いましたね。がんばれ。 ・声優。9点。 有名どころの声優さんを多用しているため新鮮味はありませんが、その分安定してますね。全体を通じて問題なし。 ・シナリオ。6点。 全体的にノリと勢いで押し流すタイプの作品ですが、ギャグ4割・恋愛3割・燃え3割くらいを織り交ぜておりシナリオは変化に富みます。ギャグをベースとしながらも恋愛モードや戦闘モードへの移行がスムーズに行われていたところは評価したいところ。 まずギャグについてですが、こちらについてはネットで有名なネタやパロネタを乱用しておりオリジナリティに欠けます。しかしヒロインたちの掛け合いがテンポ良く、またそれぞれが可愛らしい黒さを持つため意外と飽きずに読めました。手放しで賞賛できるレベルではありませんが、及第点以上の質は確保できていたかと思います。 恋愛系要素については、ほとんど最初から好感度MAX状態なのは残念ですかね。主人公が他者から好意を集められるほどの人物だと感じられなかったのは痛いところです。人からの信頼をそんなに簡単に得られたら誰も苦労しないわ!っていう。しかし、好感度が高くとも最後の一歩、付き合うまでの過程がちゃんと描写されていたのはプラスポイント。最初からもっと人間関係の変化を書いてくれればと。惜しい。 燃え、というかヒーロー軍団と秘密結社の争いについてですが、そもそも勢い>>設定な作品ですから、戦闘描写の現実性なんて考えてはいけないのです。愛と勇気が勝つご都合主義ストーリーですから。その「細けぇことはいいんだよ!」という姿勢はとっても潔いです。・・・それにしても、もう少しキャラクターたちの性能や相性を考えてもらいたかったなぁとは思いますが。その他、家族愛だの自己犠牲だのといった要素も入ってはくるのですが、前述の通りノリを重視する作風であること、また「~な過去があったんだよ」とキャラクターから語られるだけであることが多いため、感情移入は難しいかもです。アクセントとしては良い塩梅ですけどね。 ・総評。 要素盛りだくさんのALcotの力作、ですかね。 体験版プレイ時点での期待を大きく超えてくれました。設定とかを気にしなくていい、軽い作品をやりたい方にはお薦めできる良い作品かと思います。あと、全然触れておりませんでしたが、ヒロインたちは大変可愛いので萌え成分を補給したい方にも大変お薦めできるかと。 最後に。北の大統領さま何やってるんですかwワロタww |
この記事のコメント |
コメントの投稿 |
||
|
||
管理者だけに閲覧 | ||
|
この記事のトラックバック |
| 煩悩と惰性。 |
|