煩悩と惰性。

適当に日々思ったこと綴るところです。

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向日葵の教会と長い夏休み 感想&批評。

公式HP
http://www.makura-soft.com/himanatsu/

向日葵の教会と長い夏休みをプレイしたので、感想でも。枕の作品は初めてのプレイとなります。

※以下、ネタバレを含みます。


・音楽。9点。
BGMは33曲。ピアノメインの落ち着いた楽曲が多く、大変良かったです。


・絵。6点。
CGは120枚(ヒロインの顔が描かれているものは103枚)CG枚数は十分でしょう。立ち絵についてもかなりの数のキャラクターに用意されており、不満に感じることはないと思います。出番が結構多かった組合長の立ち絵がなく、詠母の立ち絵があったあたりは不思議に感じましたが・・・あれか、やはり女性が優先されるものなんですかねぇ。
質のほうは残念ながらヒロインによってかなり差があります。具体的には、詠は安定、雛桜とルカは時々崩れ、金剛石は「誰だお前」と聞きたくなる場面は頻出しました。複数原画であるが故のキャラクターデザインの差異は目を瞑れるにしても、品質が下方に向けて大きく分散してしまっているのは残念という他ありません。
あと極一部の方々には残念なお知らせです。詠と雛桜はプロフィール上では貧乳ですが、実際のCGを見ると結構豊かだったりします。まあ、これは公式HPで確認すればわかることではありますけど。


・システム。9点。
skipは高速。configは凝った設定はできないものの必要なものは揃っており、不満などはありません。
「演出強化パッチ」をあてるとセーブデータが引き継げないというのが不満といえば不満ですかね。


・演出。-点。
演出強化パッチをあてずにプレイしたので、無評価で。
パッチなしだと、もうちょっと表情が変わってくれると嬉しいかな、と感じましたので、強化パッチをあてたら良くなっていると・・・信じたい。


・声優。9点。
夏野こおりさんの破壊力は凄まじいですね。
その他は特に問題なく。


・共通ルート。7点。
体験版の感想で書いているので、詳細な感想は省略します。
主人公たちがやっていることは夏休みに故郷に帰って懐かしい面子で遊ぶという、こう字面にしてみるとと大したことではないのですが、それでも楽しく読めるのはシナリオがよくできているからなのでしょう。一つ一つの表現が美しくていいです。
全て終えてからやはり思うのは、ヒロインたちの関係が薄いことが残念でしたね。年齢設定に沿って、詠>ルカ、金剛石、月子という序列は感じたのですが、逆に言うとそれ以上のものを全くと言っていいほど感じませんでした。8年ぶりという割には仲良すぎだしねぇ。この共通ルートの時点でもう少し踏み込んだ描写をしてくれていればまた印象が変わったかもしれないです。


・金剛石ルート。4点。
最後まで読んでも金剛石というキャラクターの性格が掴めませんでした。場に応じて行動にムラがあるあたりなど、ある意味最も「人間らしい」キャラクターなのかもしれませんけれど。対して主人公はギャグなのかと問いたくなる有能さでした。子供が生命の尊厳について説きだしたあたりで何かもう色々とおかしい。物語の両軸たる二人がそんな有様なので、シナリオについてもお察し、です。瑠璃子さんにせよ麗奈さんにせよ、心理描写が圧倒的に足らなさ過ぎるのだよね。仮面も便利アイテムすぎたしねぇ。


・ルカルート。7点。
全般通じてエロスでした。下着画像と妄想小説があれば他は何もいらないと言わんばかりです。おねぇちゃんエロいよ、おねぇちゃん。「自慰してくれてありがとう」は本当に吹きましたわ。
で、肝心の(?)シリアスについて。捨て子であったルカがその呪いから救われていく様子は大変テンポが良く、気分良く読み進めることができました。既に育ての親から十全の愛情を貰い、そして幼いルカはそれを理解していたにも拘らず・・・という前提の上での話になりますので、人によってはかなり描写が軽く感じてしまうかもしれません。出会い系メールを出していたのが幽霊というオチもありますしね。あまりにシュールすぎる。
個人的には、盛り上がるところをしっかり盛り上げてくれた上に、エロスに力を入れてきてくれた点を評価したいところです。あとこの作品の本筋とは離れますが、ルカが陽介に好意を抱いている理由はしっかりと伝わってくる構成になっていたところも評価したい。そういう描写が一切なしのまま突っ走る作品が大勢の中、ちゃんとそこを描いてくれたのは偉い。
・・・ちなみに文学についてはまったく知識の無い身ですので、物語内に登場した各種書物とどの程度内容がリンクしているのはわかってません。すまぬ。


・詠ルート。10点。
本物の夏咲詠が高潔すぎて辛い。自分の死を受け入れて、意図的ではないにせよ自分に成りすました黒猫に「自分の物語を紡いでくれてありがとう」ってどんな聖人ですか。そしてその意思を受けた黒猫の詠の純粋さも眩しすぎる。その崇高なる精神の根底にある感情の話も実に得心が行くものでした。こういう過剰なほどに美しい御伽噺、私は大好物です。とりあえず詠のお尻を優しく叩きたい。


・雛桜ルート。9点。
子供時代は陽介が雛桜の信頼を勝ち得て、親の代理を務めるようになるお話でした。子供時代単体だけで評価してしまうと「詠ぃぃぃぃ!!いっちゃだめぇぇ!!!」としか言えなくなるので省略。そういや、詠さん、自分のシナリオでは力を自由に扱えないとか言っていたけれど、雛桜ルートだと自然に扱えていますね。これがより寝子麗に近づいたマガイの力なのか。
本題の10年後「長い夏休み」についてですが、こちらは今までのシナリオ「向日葵の教会」と異なりファンタジー要素が殆どなくなって、陽介と雛桜、また彼らを囲む人たちの心理を中心に描かれます。それぞれのキャラクターに過去があって、想いがあって、それを積み重ねることによってストーリーが進むその様は、完璧といってもいいくらいに良く出来ていました。素晴らしい。
一点気になった点としては、万能に使える便利キャラクターが多すぎたことでしょうか。ヨミは活躍してしかるべきにしても、神父、月子あたりはいわゆる観察側、極端な表現すると神といっても過言ではないですし。特に月子は完全に物語の終着点を最初から見据えていたしねぇ。キャリアウーマンとなった金剛石あたりも場面によってはチートに近いですし「これだけ優秀な人材が周囲にいて上手くいかないはずがない」という印象も。


・総評。

名作判定出せます。久しぶりの超優良作品です。
「激しさはなくてもいいから、ゆっくりと楽しめるシナリオ」を探している人にはとにかくオススメしたい一本ですね。

とまあ、褒め称えてはおりますが、絵にもシナリオにもかなりのばらつきがあるということは目を背けられない欠点ではあります。最近のエロゲでは総合的に質感が高く、萌えなり燃えなりで特化して、更に話の展開に勢いのある作品も多いですから、それらと比較するとやや古めかしいタイプの作品と言えるかもしれません。そのあたりを許容できる方なら是非とも。
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