煩悩と惰性。

適当に日々思ったこと綴るところです。

恋式マニュアル 感想&批評。

公式サイト。
http://glace.me/products/koishiki/


GLaceの新作、「恋式マニュアル」をプレイしましたので感想でも。


※以下、ネタバレを含みます。


・音楽。5点。

BGM14曲、Vocal曲は2曲。

BGM曲数はかなり少なめ。ピアノ旋律が美しい「時にはポロっと」に頼っている場面が多く、BGMそのものは良いのに浮いてしまっている印象を受けました。やはり曲数はもっと欲しかった所です。

Vocal曲はOPが騒がしく、EDは大人しくという典型的な構成。楽曲の評価から外れますが、音楽鑑賞にED曲がないのは何故なんだろう。


・絵。6点。

CGは80枚。シナリオがさほど長くないためプレイ中に不足は感じませんでしたが、こうやって枚数を見てしまうとちょっと少ないですね。一人あたりHCGを2枚足して90枚弱くらいはほしかったところです。

日常CGについてはやや華やかさが足らない印象。要因としてはヒロインの姿勢に動きが少ないのと、光や風など空間を感じられるものが少ないことが上げられます。綺麗だなと思わせてくれたのは、穂花の告白CGとあまねの寝起きCGくらいでしょうか。
対してHCGはよく出来ており、はっきり言うとエロイです。萌えゲーっぽい作品ではありますが、エロ目的のほうが満足度が高くなりそうな気がしますね。

立ち絵については、奏多を筆頭に表情差分が不足している印象を受けます。しかし服装のほうはヒロイン全員5種類以上とかなり豊富で、素材の過不足が他の作品と異なる珍しい作品となりました。


・システム。5点。

Config設定項目は、最低限は網羅しております。ショートカットキーなどの設定項目やフォント変更はありませんが、そのあたりを使わないなら困ることはないでしょう。

skip速度は非常に遅いです。前の選択肢へ戻るはありますがシーンスキップなどはないため、ストレス要因になるのは残念。その他UIについてはバックログからのジャンプ機能はありますし、優秀とまで行かなくとも困ることはないかと思います。

この作品特有のシステムとして、BGMを任意に設定できるというものがあります。BGMを固定化させるとシナリオの風味が吹き飛ぶので意外と面白いですね。


・演出。6点。

スクリプトは一応組まれていますが、一番動くのはオカマなエレナ先生という…。あの迫りくる筋肉の鎧はこの作品最大の恐怖です。
ある種の潔さを感じつつも、それでいいのかスタッフと思わずにもいられない。


・声優。8点。

結構なウザキャラである姫乃をしっかり演じきる有栖川みや美さんは流石です。
個人的には白月かなめさんが黒いキャラクターを演じてくれたので満足です。


・共通ルート。5点。

普段のキャラクターたちの会話は本当に会話そのものであり読んでいても面白みを感じられないのですが、エレナ先生が絡んでくると途端に面白くなります。ヒロインたちが大人しいか発言が空転しているのは非リア設定であるため良いにしても、もう一人くらいは話を押していけるサブキャラクターが欲しかったかなと感じました。

リア充偏差値で恋愛授業云々というシナリオではありますが、人間としての器の大きさ・精神年齢というパラメータをネットスラングに置き換えたというほうが近いので、リア充偏差値が低い、すなわち人間として未成熟なヒロインたちと接することを主眼としているこの作品は、精神的な部分でロリコン向けといえるのかもしれません。性的にはむしろおっぱい大きめなんですけどね。

共通ルートに限った話ではないのですが、この作品のテキストは美味しくなりそうなところを削ってしまっているため、非常に薄いシナリオになって仕上がっております。例えば、親睦会のカラオケで「果ては合コンで定番の王様ゲームに興じ――。親睦会も無事(?)終了となった。」なんていうテキストがありますが、王様ゲームなんてバカなノリで盛り上がれる良いスパイスだと思うんですけどね。何故そこを描こうとしないのやら。勿体無いです。


・姫乃ルート。3点。

偽物の関係から始まってしまったが故に本物の関係になりにくいというジレンマは姫乃のいじっぱりな性格も相俟って楽しく読むことが出来ました。相思相愛になってからの姫乃の依存症、そこに対する忍や穂花の嫉妬も楽しかったです。ただ相思相愛の部分に関しては「薄い」以上に単純な分量不足であったのは惜しい。
終盤は酷い茶番でした。突然親が出てきて別れろなんていう意味不明なシナリオにしなくとも、高い依存心からくるセカイ系の肯定否定だけでも話題としては十分だったと思うのですが…。


・穂花ルート。4点。

「恋愛は一緒に居られることが大事なのではなく、一緒にいたいと思い続けられることが大事。不安や苦しさも楽しまないと」と言ってのける理緒元会長の人間としての完成度がヤバイです。格好良すぎるでしょう貴女。なんで攻略できないのか不思議でならない。

その他の場面については、穂花のイメチェンをお楽しみくださいというお話でした。他に見所がないのが困るところ。


・愛希ルート。5点。

作品内では他者に害を与える姫乃が最下位との扱いになっていますが、そういう付加要素を抜きにした精神年齢では愛希が最下位になるでしょう。
エロゲの中には人との関わりを一切絶って生きてきたというカミサマとかの人外ヒロインとの恋愛を描く作品もありますが、ただテニスが好きなだけのヒロインが小学生並みの恋愛すら理解していないというのは凄まじい設定でした。彼女を親友として支え続けている奏多には尊敬の念を抱くレベルです。
内容は「鼓動が早くなる」「抱きつきたくなる」などという抽象的なものではありましたが、そんな愛希との恋愛模様をしっかり描いたのは評価したいですね。恥ずかしがる愛希は大変に良かったです。主人公の性格が別人のものになり、その他ヒロインは影も形も見えなくなるという、平行世界設定並みに偏りのあるシナリオでしたが、そこはご愛嬌ですかねぇ。
終盤のスポコンは途中で力尽きたのか、ダイジェストを超えてサマリーになっていたのはむしろ笑いました。


・あまねルート。4点。

あまね先輩可愛い。以上。
恋式マニュアルの存在意義はまるで皆無でしたし、音楽についても展開が適当すぎて感動する余地がないという。

とりあえず、夢あまね先輩によるシーンはまだですか?

・ハーレムルート。6点。

まず対象となるヒロインが恋を自覚し、ライバルと争い、そして友情が芽生え、二人でアタックし、主人公が折れる。ハーレムが出来上がるまでの過程をしっかり描いているのは好印象です。ヒロインが組み合わさることにより各々の新たなる個性も描いておりましたし、むしろこっちが本編なのではないのかと思えるクオリティでした。
全員のハーレムでは忍が本気を出してきますしね。もう忍がメインヒロインでいいよ。


・総評。

凡作…になってしまいますかねぇ。

「残念属性のヒロインとの恋愛を描く」という一点においては一貫性がありますが、他のメーカーさんでも一筋縄では行かないヒロインは多数いますし、今のままでは差別化要素としては力不足だと感じました。全体的に描写が薄い・会話が面白く感じられないというのが足を引っ張っていますので、そこが要改善かと思います。
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