煩悩と惰性。

適当に日々思ったこと綴るところです。

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ALIA's CARNIVAL! 感想&批評。

公式サイト。
http://nanawind.jp/product/prj02/index.html


NanaWindの新作、「ALIA's CARNIVAL!」をプレイしましたので感想でも。

NanaWindさんの作品は初プレイとなります。プレイ動機は原画さんを見て。七尾奈留氏はCanvas2以来、Mitha氏はGift以来となりました。特に七尾氏は個人的にはInfantaria・水夏あたりの印象が未だに根強いですね。

推奨攻略順としては、かりん&椎名→弓→月詠→明日葉ですかね。


※以下、ネタバレを含みます。


・音楽。8点。

BGMは59曲(?)、Vocal曲は2曲。
?がつくのはBGM観賞に項目として存在しているものの、曲名が???で、作品内に登場していないらしいBGMが存在しているためです。CGは全部表示されていますし全ヒロイン攻略したはずなのですが、実はまだクリアしていない隠しルートとかがあったりするんですかね。

Vocal曲はOP、ED共にNANAさんが担当。強烈に記憶に残るタイプの曲ではないですが、OPは爽快感があって良いですね。
BGMは「青き目覚め、春の絆」がピアノ旋律の美しさがあって好みです。その他は曲数が多いのも要因としてあるのか、あまり印象に残らずでした。


・絵。8点。

CG87枚(明日葉と月詠が18枚、椎名とかりんと弓が17枚)、SDが5枚。
CGは約半数がエロに割かれていますが日常CGが足らないと感じることもなく、分量も配分も問題ないでしょう。バトルシーンでよく使われたカットインの存在感が大きいのも満足度に大きく寄与しています。

CGの質については間違いなくこの作品最大の武器です。画集として十分買う価値があるといってよいでしょう。マジ可愛いです。
立ち絵は表情豊かな点は良いですが、服装の種類が3種類というのはちょっと少なく感じてしまうところ。戦闘服、制服を除くと1種類ですからね・・・。連日、私服で会うような場面もありましたから、私服は出来れば2種類以上欲し買ったところです。
なお、真正面を向く立ち絵で明日葉とかりんはパンツが見えるギリギリまでスカートが翻っているのがエロくて大変よろしいです。テキストウインドウは透明度を上げて楽しむと良いでしょう。


・システム。4点。

Config設定項目は十分。skipは演出の入るところで詰まりますのであまり速くは感じませんが遅くもないです。
バックログからのジャンプ機能が搭載されていないのは残念ですが、その他UIについては困ることはないでしょう。

ただまあディスクレス不可、上記にあった楽曲が全部使用されていない件やその他演出の不備などデバッグが不完全、というか殆どデバッグしていないんじゃないかという完成度はいただけません。スタッフロールではスタッフ全員でデバッグをやったように書いてありましたが、絶対嘘だろこれ。


・演出。3点。

アーケン能力発動のカットインは格好良く出来ており、戦闘シーンの盛り上がりを大いに助けておりました。素晴らしい。

背景やCGの差分については要改善です。
現れたり消えたりするアス研のカーペット・ソファー・その他家具たち、月詠の告白語キスシーンも差分の設定がおかしいですし、確認できるだけの余力を持って開発してもらいたいところですね。・・・まあ私にとっては、アス研部室の神出鬼没な設備については途中からは逆に笑いを提供してくれるネタになってましたけど。
あと、画面がスクロールしている場面ではクリックのたびに画面がちらつくのも減点対象。公式では演出を省略した際に発生するとか書いてありますが、どうみても通常時に発生してます。どうやらクリックするたびにスクロール前の元の位置に背景が一瞬戻るために発生している様子。


・声。7点。

声優さんのチョイスに不満などは感じませんでした。

音声の一部がなく、しかもデータそのものが残っていないというのはどういう情報管理してるんだという話ではありますが、今更言っても仕方がないですね。


・シナリオ。4点。

異能力を用いて部活間でバトルを行い、勝ち抜いてAPというポイントを集めてALIAを目指す物語。

ですが、各種設定はいずれもどこかで見たことがあるようなものばかり、状況も心理も共に描写は全体的に薄く、テキストはお世辞にも面白いとは言えずと相当に苦しいです。これだけコンテンツが溢れている昨今ですから何かしらも他の作品と似る部分は出てくるものですが、これは似るという次元を超えてそのまんまです。
逆に先達の叡智がしっかり活かされているとでも言いましょうか、細かいところでは粗があれども大枠では破綻が見られず、不快感を感じるような描写も無く、萌えゲーとしては安心してプレイできるのは好印象。更に一歩踏み込んで、この作品ならではの魅力を描いてもらいたかったところですね。

ヒロインについても上記の設定関連とほぼ同様の感想となります。安定した可愛さではありますが、この作品ならではという要素がないです。主人公を持ち上げるために軒並みヒロインがアホの子だったのも薄さを感じてしまった要因ですね。悪く表現すればハリボテのようなキャラクターたちだったなぁと。可愛いですけどね。


とまあ、真面目に書くとかなり苦しいシナリオではあるのですが、肩の力を抜いてギャグ作品として見るとまた違った顔が見えてきます。オリジナリティのなさは主張しないパロネタとして、戦闘中の緊迫した空気の中で延々説明をする主人公は存在は存在そのものがギャグですし、厨二要素の盛り合わせも単純に楽しめました。「ああつまらないな・・・」と思ったらCtrlを押してしまうくらいのノリで楽しむと良いでしょう。

一応、各ルートの感想を簡単に。


・共通

極大威力だが大消費かつ連射不可で制御不能な大技、灼熱覇の使い手たる明日葉に主人公が制御能力をエンチャントするというのは、古来から親しまれてきた単純明快で熱い要素でこれを主眼に備えたのは大正解だったと思います。
反面、明日葉と主人公の相性の良さが圧倒的すぎて他のヒロインの影が薄くなってしまったのはご愛嬌。特に戦闘描写が殆ど無い椎名と、そもそも部からして違うかりんの存在感の無さは笑うところだと思います。


・明日葉ルート

ALIAを目指して一直線、そして黒幕との戦いもある本命ルート。
まず、灼熱覇が熱線ビームから核融合に進化を遂げたあたりで大変笑わせていただきました。超高熱はともかくプラズマはどこから?とか突っ込んではいけない。パーソナルリアリティ未来科学は可能性の力を具現化するものだから。

エンディング後の黒幕との戦いについてはまず「アステカ絵文書からテスカポリトカ、ネクロノミコンからアザトースが――」というあたりで厨二極まれりでした。こんな神々相手を1クリックで撃破する主人公かっこいい!
ラプラスの悪魔として覚醒した主人公が黒幕を圧倒して、過去をRewriteするあたりも良いですが、明日葉との出会い時に主人公が火災を防いだのが黒幕を生かしてしまった要因になっているあたりはネタとして優秀だと思いましたね。


・月詠ルート

月詠さんはクールなだけではなく、可愛らしい部分をたくさん持つ和食の好きな女性。そこまでは良かったのですが、その先は無個性というか何というか・・・。主人公がアス研を辞めて、監査委として仕事をして、二人が結ばれて、という流れが機械的に流れるが如くだったのは頭を抱えたくなりました。ラスボスがモブの警備員というのもまた虚しさを増長させるという。消費者を感動させなくてはいけない等とは言いませんが、ここまで心に響かないシナリオもある意味すごいです。最大効率で絵を楽しませることに特化した、省エネテキストを目指していたのかもしれません。クレープの場面の月詠さんはとても可愛かったです。

当ルートでは出番の多いすずり嬢ですが、彼女は「やったー!!」と叫んだりと、ライブイベントに参加している我々にそっくりですごく笑わせてもらいました。まるで乾燥地帯のオアシスのようなサブキャラクターだったと思います。


・椎名ルート

「枯れない願いの叶う桜」という存在で私は噴出しました。うたまるっぽいぽてぽて猫がいるのにそれはアカンて・・・。
主たる成分は椎名と甘々な生活という、萌えゲーとしての鉄板構成でした。椎名可愛い、そしてALIAなんて無かった。大人しい幼馴染キャラが主人公に染められていくのはエロゲの醍醐味であると思います。
終盤は6年前に残してきた約束を探して東奔西走。内容については同日発売だったクローバー日々の純劣化版なので省略します。


・かりんルート

実妹なかりんですが付き合うに際して障害などは特になく、ストレスフリーな構成でした。

二人の母親は特殊能力持ちかつ能力の弊害で死に至ったという過去が明かされます。しかし「母親の能力を引継いだ二人が近づくと、母親と同じことが起こる」ろいうのは遺伝子学的にどうなんですかねぇ・・・そりゃまあ異能力ですから普通の遺伝とは異なるのかもしれません。でも二人が引継いだ、だから二人が近づくと、0.5+0.5=1で元通りというのは幾らなんでもありえないだろうて。深く考えたら負けですね、ハイ。
遺伝子レベルで結ばれない二人、さてどうする?となったら唐突に出てくる父親の遺言、そして指輪。この指輪は能力の発露を抑えて二人が一緒にいても死ぬことはなくなるそうで。四次元ポケットの便利道具並のチートアイテムにワロタw
問題を解決したと思われた終盤、かりんが主人公に触れられなくなる事態が発生。ここで主人公は最適解を得る能力を使って「これは夢だ」という事実を知って、かりんのトラウマを解消してエンド。これは夢オチなんだ!という情報を得る主人公のシュールさは本作品最高クラスの笑いどころだと思います。私は腹を抱えて笑いました。


・弓ルート

どのルートでも冷静沈着だった主人公が突然ギャグもこなすようになります。そういうのを見ると、主人公との相性が最も良いのは弓なんじゃないかと思ったり。
多くはないのですが、ギャグが適度にはさまれるようになって、日常については読みやすいテキストだったと思います。対してシリアスパートは辿り着けない封印された場所を移動によって目指すという内容であるためか、どうしても読みにくさを感じてしまいましたね。精神的な観点だけで悠久の場所への入口が開ける椎名のほうがわかりやすかったです。

終盤はアーケン能力の副作用と思われる空間の裂け目との対戦が主軸でした。死ぬ可能性がある戦いに被保護者かつ生徒である主人公を動員してしまう桜子さんには突っ込んではいけないのでしょう。自然現象である裂け目を塞ぐだけなら良かったのですが、裂け目が自我を持つが如く多様な攻撃をしてくるあたりでまた笑わせてもらいました。なんでこう無駄に楽しい一捻り入れてくるのかw



・総評。

ギリギリ佳作・・・ですかね。

絵を筆頭に「ヒロインの可愛らしさを楽しむ」という萌えゲーとして中心的な役割は全うしていますし、異能力バトルによって差別化も十分出来ていると言ってよいでしょう。ただし設定や展開は非常に陳腐なので、シナリオに期待すると火傷します・・・が、上記に書きましたとおり、大きな破綻があるわけでなく不快感を感じるような部分もありませんので、最低限は満たしていると評価してよいかと。

この中途半端さを「絵が良いネタゲー」として楽しめる器量ある萌えゲーマーにおすすめしたいところですね。
 
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この記事のコメント

コメントありがとうございます。そして返信遅れましてすみません。


「秀逸」と表現したのは、いくら愛する彼女の命がかかっているとは言えどもあっさりとアス研での生活を想い出ごと捨ててしまう主人公と、ある意味で夢オチに近い物語の閉じ方をしたシナリオに対する皮肉ですね。グランドエンディングで全部ひっくり返しやがったww 的な。正直、シナリオを評価できるような作品ではありませんね。

しかし、ルートごとの整合性が全くとれていないという指摘はごもっともですし、誤解を招くような書き方をして申し訳ないです。
2014-10-22 Wed 23:18 | URL | Purpurrot #-[ 内容変更]
過去のリライトするとき、あそこまで戻っちゃったら、
各キャラルートの終わりで全部明日葉がアリアになってなきゃおかしいと思うんだ。秀逸でもなくね?
2014-10-18 Sat 12:12 | URL | 通りすがり #-[ 内容変更]
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