煩悩と惰性。

適当に日々思ったこと綴るところです。

運命線上のφ 感想&批評。

公式サイト。
http://www.lumpofsugar.co.jp/product/unmei/index.html


Lump of Sugarの新作、「運命線上のφ」をプレイしましたので感想でも。

推奨攻略順は最初に探偵編、最後に剣豪偏を持ってくるのが一番流れが自然になるかと思います。
ルート分岐は一人では中々気がつけないようになってますので、困ったら攻略サイトなどを参考にすると良いでしょう。私も行き詰った時にお世話になりました。


※以下、ネタバレを含みます。


・音楽。7点。

BGMは30曲、Vocal曲は2曲。
今作のVocal曲はave;newが担当ですね。佐倉沙織さんの声は相変わらず宇宙で、高音域の曲で耳に刺さります。おうおう。
BGMはおなじみ大川茂伸氏が担当。タユタマの「Across The Date Line」に惚れてから大川氏が作るBGMはいつも期待しているのですが、今回はあんまり高まれるのはなかったかなぁという印象。


・絵。7点。

CG91枚、SD8枚。その他アイテムCGが23枚。
CG枚数はやや多めですが、しかしフルプライス以上のお値段であることを加味すると平均的な量という評価ですかね。
原画さん3人体勢、個性が強い方々を揃えていますのでそれなりの割り切りは必要ですが、各々絵が崩れているようなところは見当たりませんでしたし、慣れてしまえば気にならなくなるでしょう。

立ち絵については服装が3種類用意されているのですが、登場頻度が普段着95%、水着3%、寝巻き2%くらいの凄まじく極端な構成で、これはどうにかならなかったのかと。それなりに長いシナリオなのに常時同じ服は流石に飽きます。
凪咲なんてCG含めて上記3種だけで本当に私服を一切着なかったですからね・・・出番が少ない結子でも4種類あるのに何かがおかしい。


あと、髪を解いた果凜がヘプタの学院長さまにしか見えないのは私だけ?


・システム。9点。

システムは前作「世界と世界の真ん中で」と同じエンジンを使っている様子。16:9と4:3の解像度が選択可能で、後者を選ぶと常にメッセージウインドウが消えた状態の画面で楽しめるので便利です。フルスクリーンとどちらを選ぶか悩むところです。その他skip速度はそれなり、シーン時にはテキストウインドウが切り替わる、バックログからのジャンプ機能あり等、不満を感じることはほぼ無いでしょう。

新規要素として、フローチャートとおさわりモードが追加されています。前者はチャート上からジャンプが行うことが出来、大変便利です。後者はタッチした場所によって多少なり反応は変わるのですが、それ以上のものはない(?)みたいで、どうしたらいいのかわかりませんでした。もっと上級者になれば楽しめるようになれるのでしょうか・・・?


・演出。7点。

スクリプトはあまり組まれておらず立ち絵の動きは控えめですが、抜刀アクションは面白いですね。選択肢によってはヒロインが必殺技を叫びながら加勢しに来てくれるのは良いです。


・声。9点。

ラビエルが人間キャラになって喋ってるー!というのが最大の驚きでしょうか。そういやあのぞうきんさん、今回は巨大ロボットになっただけで登場せずですかね?
その他、はじめて見る方ばかりでしたが、演技に問題がある部分などは見受けられず安定しておりました。


・シナリオ。5点。

剣豪偏、探偵編、旅情偏、執事偏の4部構成となっており、登場人物や設定は被るものの、基本的に内容はリンクしません。共通ルートをもたない構成のメリットとして、個別ルートに入って唐突にヒロインと主人公の仲が良くなるといった違和感を感じずに済むというのが挙げられ、他作品との差別化という点では十分。まあ、出会いから仲良くなるまでの過程を複数回見なければならないというそれそのものが面倒くさく感じてしまうという難点もあり、かなり人を選ぶ内容であるのもまた確かかと。全ルートやるとかなり長いです。
恋愛要素については上記のような効果が齎されている一方、物語としては4分割した意味というのは殆どなく、それぞれそのルートのメインヒロインと恋に落ちやすい設定を仕込まれた主人公が存在しているという程度でしかありません。せっかくなのだから各ルートでヒロインの立場を変更したり、世界線を束ねるトゥルーを用意してもらいたかったところでしょうか。

シナリオの内容については主人公が信天島に辿り着き、日常生活を送り、問題を解決してヒロインと恋仲になり、イチャラブして終わりという流れです。ルートにより燃えや泣きの場面も投入され、またサブルートがギャグ一辺倒でキャラクターの頭がおかしくなるため、それなりに変化に富みます・・・が、やはり4ルートで同じような展開であること(特にシリアス部分に関してはリーニャ以外が言霊絡みであり、しかも争点までほぼ一緒で解決法が想定されやすい)、細かい差はあれどキャラクターの立場に変化がないというのは、その千変万化な内容に反して退屈を感じてしまいました。ヒロインを同列に扱いたかったのかもしれませんが、やはり分割された物語は並列ではなく直列に並べて欲しかったところです。凪咲ルートと紫乃ルートでは多少なりそういう関係が見られたのに・・・惜しい。

萌えについては、最後に山場を持ってくる作品が多い中、山を中盤に持ってきて後は甘々の生活をお楽しみくださいというのはLumpらしい配慮の仕方でした。まあ、甘々といってもエロ生活の隙間に日常が配置されるような感じなので、少し物足らないかなぁと思うところもあり少し残念。後半がもうちょっとボリュームがあると良かったですかね。
なお、エロについては全ヒロインおもらし完備、2人は飲尿まで用意されているなど尿ゲーとして有用です。その他、果凛はまだきてなかったり、抜刀でおへそフェチに目覚めるなど変態要素にはかなり力が入っていました。変態。


・総評。

凡作・・・ですかね。

ほぼ固定されてしまってる服装やルート間の関係性の不透明さ、余韻の少ないシナリオなど素材は悪くないのに調理法がイマイチだったように感じます。何より、色々なものを放り込んで混沌とさせた割には薄味に仕上がっており、おさわりモード&抜刀アクションは見栄えがするものの作品の「ウリ」とまで言えるレベルではなく、看板不在な印象が拭えないのが厳しいかな、と。

私個人としてはそれなりに楽しめた部分があるものの、人様には薦めにくいというのが正直なところです。というかどういう人向けなんだろうこれ。
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