煩悩と惰性。

適当に日々思ったこと綴るところです。

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春風センセーション! 感想&批評。

公式サイト。
http://windmill.suki.jp/product/harukaze/top.html

ういんどみるOasisの新作、「春風センセーション!」をプレイしましたので感想でも。

今調べて初めて気がついたのですけど、ういんどみるOasis名義の作品は全てプレイ済みです。公式通販の特典とタマちゃんの存在、あと声優さんのチョイスが過去作品を想起させますが、気にするほどの内容ではないでしょう。
なお、推奨攻略準も特になしです。気に入ったキャラから攻略するのがよろしいかと。


※以下、ネタバレを含みます。


・音楽。7点。

BGMは23曲、Vocal曲は2曲。

OP曲は新田恵海さんが担当。ED曲はいつも通りとでも言いましょうか、佐藤ひろ美社長が担当。双方とも疾走感があり、EDはOPとしても使えるんじゃないかと思えるレベル。良い曲だと思います。

BGMは正直あまり耳に残らず。これは楽曲よりもシナリオが平坦であるが故の結果のような気がします。敢えて挙げるなら「思い焦がれて」。


・絵。7点。

CG80枚、SD16枚。CG内訳はハルカ18枚、五十鈴15枚、伊織15枚、彩女16枚、ミオ6枚、小鉄4枚、麗緒奈4枚、集合絵が2枚。全体的にこ~ちゃ氏担当分が多めの配分ですね。なお半数にあたる40枚がHCGとなります。

CG枚数が80枚というのは平均的な分量ですね。しかし、カンパネラやウィッチズガーデンは単独原画で90枚くらいあったのにパワーダウンしてしまうのは残念。
しかし、ういんどみるは立ち絵を扱う演出に力を入れているため、プレイ中に不足を感じることはありませんでした。まあ、プレイ後にこうやって枚数をカウントすると日常CGがもうちょっと欲しかったかな・・・と思ってしまうのも本音ではありますね。

今作は複数原画でそれぞれが持ち味を活かすタイプです。お世辞にもこ~ちゃ氏と藤原々々氏の絵の相性が良いとは言えないですが、そこは慣れれば大丈夫かなと。両者とも大変良いキャラクターを描かれるので、各々のキャラクターについては文句なしです。
一点、胸の大きさについては公式の表記とはかけ離れた大きさなので注意。公式HPに表記されてるカップ数は、ハルカ:E、五十鈴:B、伊織:D、彩女:Cとのことですが、それぞれ実物は1~3カップは大きいと思われます。エロゲ基準でも大きめです。特に彩女さんは「わがままボディ」との自称に違わず、脱いだら凄すぎィ!

SD絵はいつも通り成瀬未亜氏。大声コンテストのときとかプリンとか、五十鈴さんが可愛すぎる。小鉄は実が絵が巧くて(ry という妄想は色々と捗りますね。


・システム。7点。

バックログからのジャンプ、選択肢間ジャンプ機能、ウインドウサイズ変更可能等々、config関連は充実しておりプレイ中に困ることはないでしょう。あとはシステムアイコンが消せると演出面のよさもあってより良くなりそうかな?

対して鑑賞面はやや改善の余地アリ。まず、CG一枚一枚を開くたびに必ずシステム音声が流れるのはちょっとうるさいです。5回に1回程度まで頻度を少なくしてやればかなり良くなりそうですが。あと、立ち絵鑑賞モードが不便です。全身の立ち絵を表示すると背景が表示されず、複数キャラクターを並べることも出来ずと遊べなさすぎます。ここはゆずや緑茶を見習ってもらいたいところ。


・演出。9点。

まず日常について。ウィッチズガーデンのE-moteと比較するとどうしても劣りますが、それでも立ち絵を使ってキャラクターの動きを演出するのは相変わらずトップクラスであり、今回は逆光や影など、大図書館よろしく光を用いた演出にも手を出しており素晴らしい出来ですね。

Hシーンは大々的に広報していたとおりにE-moteを導入しており、過去作品とは一線を隔てます。よくエロゲに搭載されてるアニメーション、その他OVA等は単調な動きの反復が殆どですが、こちらは腰の動き方を始めとし、息遣い・まばたき・表情の変化などでそれを感じさせないあたり凄まじいです。あと、前戯もアニメーションであるあたりはかなり貴重な気がしますね。
ういんどみるのエロが抜きゲーメーカーのそれに勝るエロスとなっているかは各々の判断となりますが、とりあえず一言で表現すると「まるで画面の中で生きているようだ」と感じられるだけのものがあったのではないかと思います。


・声。9点。

スタッフは私の好みを完全に把握していて殺しにきているのかと思うくらい高まる面子です。あとまあ、意図的なのでしょうが、すごくはぴねす!してますね。


・シナリオ。5点。

主人公が留学してきてヒロインたち出会い、三界祭や学園祭を通じて仲良くなっていく典型的なボーイミーツガールな物語ですね。
この作品は「どのようにして主人公とヒロインが仲良くなり恋仲になるか」という点を重要視しており、その他の描写は基本的に簡素です。例えば学園祭で仲良くデートする場面が描かれた後は数日後まで時間軸が動くのが当たり前で、場面の連続性が薄く、また魔界だの精霊界だのといった設定もあまり活かされておらず、ヒロインとの交流以外は緩急もなく非常に淡白なシナリオとなっております。作品的にはハルカからの告白、そして恋人ごっこがそれに当たるのでしょうが、それでも言いたい、

センセーションなんてなかった。

話を戻しまして。恋愛以外の要素を落とした成果とでも言いましょうか、ストレス要因は皆無ですしヒロインの可愛さがしっかり堪能できるあたり、この作品に求められる要素にしっかり応えているといえるかと思います。ただまあ、特化というか純化しすぎたんじゃないかとも思う次第。

ではヒロイン重視のキャラゲーとしてはどうなのか、となるとヒロインによる差がかなり激しい状態になっています。喜怒哀楽をしっかり表に出す五十嵐なんかはかなり魅力的でしたし、理由があるとはいえ寝てばかりだった伊織先輩は正直要らなかったんじゃ・・・と考えてしまうくらいに影が薄かったです。一番熱い感情を持っているのは伊織のはずなんですけどねぇ。それを活かしきれるシナリオではなかったのが不幸でした。真にこんちくしょーよ!と叫びたいのは彼女ではないでしょうか。

以下、個別ルートごとの感想を簡単に。


・ハルカルート。

特筆するような要素はありませんが、最も展開が自然で収まりが良いお話だったのではないでしょうか。そもそもが王子と姫という設定であり、これをしっかりキャラクターの性格に活かした結果か、やや浮世離れしているという似たもの二人ならではのテンポが心地よくありました。
告白前に主人公がヘタレ化した様式美も物語の山場として機能していましたし王道の物語であったと思います。ただまあ、どうしても退屈であったのも否めなく、いわゆるテンプレ展開の限界も感じるところも。

・五十鈴ルート。

五十鈴さんマジ可愛い。一人果敢にツッコミ役を担うあたりから可愛さがにじみ出てる。ぶっとんだ性格のキャラクターはネタになりやすいですが、やはり一定以上の常識がないと恥じらいも何もないですからね。
シナリオについては、ハルカと精霊力で対決するスポ根ものでした。とはいっても五十鈴の特訓についてはほぼ描写なしでしたし、敵はハルカということで緊迫感ゼロだったのはご愛嬌。
あと王子バレ→社交ダンスなんていう流れもありましたが、五十鈴の恥ずかしがる顔しか覚えてないです。

・伊織ルート。

弱っている精霊の木を助けるというイイ話、でしたが上で書いたとおり描写不足というか作品にあってないというか。まず伊織が寝ていた印象しかないあたりでメインヒロインとして色々駄目な感が・・・。

・彩女ルート。

彩女を雇っている主人公がM扱いされるくらいに破天荒メイドさんでしたが、付き合ってからは従順になりすぎて可愛くてもう。これがギャップ萌えというやつですか美味しいです。
シナリオについては、家柄の差が延々と話に絡んでくるあたりは正直退屈でした。他にネタがないのかもしれませんが、同じネタを引き摺るのは感心しないです。あと、なんでもメイドって付ければ許されると思ってはいけない。

・サブヒロインルート。

ミオ、小鉄、麗緒奈の3人ですが、それぞれ個別ルート序盤からの派生という扱いの様子。基本的に主人公を意識して告白して付き合ってエロいことして終了の流れです。
メインヒロインたちのルートが小単位の話の集合体のような状態であり、1単位で構成されているサブキャラルートは収まりがよく、完成度が高い傾向にあるように感じました。満足してます。


・総評。

凡作、かなぁ。

萌えを中心に据えた作品は世の中たくさんありますが、その中でこの作品を手に取るだけの魅力・・・となるとやはりE-mote搭載のHシーンであり、そしてその部分は良くできていると思うのですが、しかしプレイ時間の大半を占める日常が浅すぎて評価するにはちょっと辛いものがります。常日頃から新しいことに挑戦するべき!とは思いませんが、プレイ時間が20時間近くになる文章量でほぼ真新しさが皆無というのはいただけない。


とまあ「シナリオ上の新しさがないこと」を非難しておいてこんなことを書くのもなんですが、私個人としてういんどみるに期待するのはE-moteを筆頭とする挑戦であり、今回はHシーンのそれで十分元は取れたかなという思いはあります。おそらく日常まで全てE-moteを搭載するのはコスト的な問題が立ちはだかり難しいのでしょう。
次は演出以外でも構わないですし、また新しい何かを見せて欲しいところです。

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